DeNAとSOMPOホールディングス、個人間カーシェアの「DeNA SOMPO Mobility」とマイカーリースの「DeNA SOMPO Carlife」設立で合意

「DeNA SOMPO Mobility」とは4月から、「DeNA SOMPO Carlife」は6月から事業開始の予定

　DeNA（ディー・エヌ・エー）とSOMPOホールディングスは2月28日、個人間カーシェア事業の合弁会社「DeNA SOMPO Mobility」、マイカーリース事業の合弁会社「DeNA SOMPO Carlife」の設立に関する合意書を締結した。

　両社は自家用車の年間稼働率が約3％と言われ、個人間で車両をシェアすることで高い維持費を軽減したいというニーズが増加していることを受け、「安心・安全」な個人間カーシェア市場の実現を目指してモビリティ領域における2つの合弁会社を設立することになった。

DeNA SOMPO Mobilityのロゴマーク

　個人間カーシェア事業を行なうDeNA SOMPO Mobilityは、2015年9月からDeNAが「Anyca」として運営してきた個人間カーシェアサービスを引き継ぎ、マイカーを「0円に近い実質負担」で提供する「0円マイカー」のサービスを実施。

　DeNA SOMPO Mobility所有のレンタカー登録、カーシェア受け渡し用機器を取り付けた車両を管理・カーシェアすることを条件に、一定の回数無料（駐車場代金など一部費用を除く）で利用できる取り組みを行なう。また、すでにマイカーを所有している人には、車両の使用者をDeNA SOMPO Mobilityに変更するといったレンタカー登録を行ない、カーシェア受け渡し用の機器を取り付けてカーシェアに利用することを条件に、定額を支給するサービスも用意する。

　これに加え、現在は24時間単位となっている自動車保険に、個人間カーシェアに特化した専用保険を用意することも検討し、「安心・安全」の提供を加速させるとしている。

　DeNA SOMPO MobilityではAnycaで培ってきたビッグデータをベースに、エリアや車種といったカーシェアの需要を分析し、ニーズが高い都市部から期間限定での提供を予定。事業の運営開始は4月を予定している。

DeNA SOMPO Carlifeのロゴマーク

　6月からマイカーリース事業の開始を予定しているDeNA SOMPO Carlifeでは、ユーザーに対して提携するマイカーリース商品の取り次ぎを実施。SOMPOホールディングスグループのネットワークを通じ、将来的には1000台/月規模のマイカーリース提供を見込んでいる。

　また、6月からはサブスクリプションとシェアリングの2つのサービスを組み合わせたこれまでにない新しいマイカーリース事業を展開予定。DeNA SOMPO Carlifeでリースした車両をDeNA SOMPO MobilityののAnycaでカーシェアする仕組みが最大の特徴となり、個々の生活スタイルに合った新しいクルマの所有方法の1つとして提案していく。