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「ミライ」「LS」の高度運転支援搭載車両にジェイテクトのEPSが採用

2021年7月26日 発表

レクサス「LS」(奥)、トヨタ自動車「ミライ」(手前)

 ジェイテクトは7月26日、同社が開発した電動パワーステアリング(EPS)が4月に発売されたトヨタ自動車の新型「ミライ」、レクサスの新型「LS」の高度運転支援(Advanced Drive)搭載車両に搭載されたと発表した。

 今回搭載されたのは、システム異常が発生した場合でも残されたシステムで操舵が可能となる電源を含むハードウェア完全二重構造となるEPS。自動運転中にドライバーが手放し状態でも安全性を確保するために、万が一ステアリングMCU(Motor Control Unit)の故障が発生してもアシスト継続を可能としている。

 ステアリングは自動車の「走る」「曲がる」「止まる」の「曲がる」を担う重要な機能部品で、自動運転時にはより高いレベルの安全性が必要となることから、ジェイテクトでは自動運転の普及を見据え、ステアリング機能における独自の安全コンセプト「JFOPS(JTEKT Fail-OPerational System)」を定義。自動運転レベルに応じた安全性を備えるEPSの提供を可能とした。今回搭載されたEPSは安全コンセプトで最上位となるJFOPS4を採用している。

回路構成概略図(JFOPS4)
JTEKT Fail-OPerational System(JFOPS)

 ジェイテクトでは自動運転の急速な普及を見据え、全ての自動運転レベルに対応するEPSシステムを揃えており、今後は安全性・信頼性をさらに高め、さまざまなレベルの自動運転に対応する製品を世界各国の自動車メーカーへ提案を進めていくとしている。