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ジェイテクト、EVの電費や航続距離の延長に貢献する「高速回転グリース潤滑玉軸受」開発 dmn185万以上の高速回転を実現
2021年6月25日 12:46
- 2021年6月24日 発表
高速回転下でも破損や焼付きが起きにくい
ジェイテクトは6月24日、EV（電気自動車）の駆動ユニットのモータ用として使用されるグリース潤滑玉軸受において、世界トップクラスとなるdmn185万以上の高速回転を実現したことを発表した。この製品により、モータの小型・高出力化による高速回転化に対応でき、電費の向上と航続距離の延長に貢献するとしている。
開発の背景
近年急速な勢いで普及しているEVは、環境への負荷が低く、今後ますます厳しさを増す燃費規制をクリアする技術として注目されており、電力の高効率化や信頼性の向上のため、さらなる技術の開発が求められている。
なかでも、自動車の燃費・電費の向上に直結するモータの小型・高出力化が進んでいて、モータを支持する軸受には、さらなる高速回転性能が要求されていたが、高速回転下でも破損や焼付きが発生しない軸受の開発が課題となっていた。
そこでジェイテクトは、さらなる高速回転性と信頼性を追求し、高速回転時の保持器に作用する遠心力による応力緩和や各部寸法設計の適正化を図ることによってdmn185万以上を実現。今後EVモータの小型・高出力化はますます加速し、高速回転性能のみならず、高温環境下での高速回転性能が求められると予想できることから、ジェイテクトは今後の市場への対応を見据えて、さらなる開発に取り組むとしている。
