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ヴァレオ、新しくなった「IAAモビリティ 2021」に6つのイノベーションを出展

2021年7月26日(現地時間)発表

IAAモビリティ 2021のヴァレオブース(イメージ)

自動運転技術や搭乗者の健康監視システムなど最新技術を展示

 仏の大手自動車部品メーカーであるヴァレオは、9月7日~12日の期間に開催される「IAAモビリティ 2021」に出展すると発表した。

 IAAモビリティ 2021は、ドイツのフランクフルトから開催地がミュンヘンに初めて移り、イベント名称が刷新されたモーターショー。

 ヴァレオはIAAモビリティ 2021において、BMWと共同で開発した駐車場に自動駐車できる「自動バレーパーキングシステム」を実演するほか、ミュンヘン市内外の公道に設けられる「ブルーレーン」にて、すでに量産されているセンサー類「LiDAR」「カメラ」「レーダー」「超音波センサー」などを搭載してレベル4の自動運転を実現する「Drive4U」(プロトタイプ)の自動運転実演も行なわれる。このDrive4Uは、都市と郊外での運転、渋滞、交差点、ラウンドアバウト、信号機、横断歩道、道路工事など、さまざまな状況に対応できるとしている。

 また、このDrive4Uには道路上での車両の位置をセンチメータ級の精度で特定し、標準のGPSシステムの許容誤差である最大5mよりはるかに高い精度を発揮する「Drive4U Locateシステム」と、人工知能を活用して車両の周囲の歩行者の動きを予測し、歩行者が動き始める前にブレーキをかける「Move Predict.aiシステム」の2つの安全機能が装備されている。

 さらに、ヴァレオの新しいスマートライティングシステムは、道路形状を追跡して次の曲がり角といったドライバーの視界を照らし、夜間や雨の中での安全運転をサポート。テールランプは5Gネットワークを介して車載カメラや周囲と繋がり、道路上のすべてのユーザーに見えるように安全メッセージを表示して危険を知らせ、価値の高い運転支援機能になりつつあるという。

 ヴァレオはこのほかにも、自動車技術における知識をヘルスケア分野に活用することで、搭乗者が健康的な車室環境で移動できるようにするソリューションも開発。IAAモビリティでは、ウイルス感染など健康上のリスクを評価するいくつかの指標をモニターできる新システムの実演など、車両を一種の「ヘルスシールド」にする一連のテクノロジーも紹介する。

 自動車以外にも、自転車、スクーター、配送用ドロイドなど、あらゆる種類の新たな都市型モビリティを電動化するソリューションに関しても、IAAモビリティとミュンヘンの公道でデモンストレーションを実施するとともに、新型の「充電ステーション」を世界初公開する。この充電ステーションは、電圧に関係なくすべてのタイプのEVに電力を供給できるだけでなく、電気が最も安いとき、または太陽光や風力などのグリーンソースから供給されたときに充電するなど、インテリジェントなエネルギー管理機能を備えているという。