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BMW、「M4 カブリオレ コンペティション M xDrive」 超高性能なオープンモデル

2021年9月10日 発売

1433万円

サーキット走行を可能とする高性能と快適性を両立

 ビー・エム・ダブリューは9月10日、サーキットでの運動性能を極限まで高めたMハイ パフォーマンス モデル「M4」のラインアップに、オープンエアの爽快感による駆けぬける歓びを実現する「M4 カブリオレ コンペティション M xDrive」を追加して発売した。価格は1433万円。納車は9月末以降を予定している。

 BMW Mが開発する高性能マシン「Mモデル」は、サーキットでの走行を可能とした「Mハイ パフォーマンス モデル」とサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めた「Mパフォーマンス モデル」の2つのカテゴリーを設定。今回発売したM4 カブリオレ コンペティション M xDriveは、Mハイ パフォーマンス モデルに位置付けられる。

ボディサイズは4805×1885×全高1395mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2855mm、車両総重量は2150kg、WLTCモードでの燃料消費率9.6km/L

・M4 カブリオレ コンペティション M xDrive

モデルエンジントランスミッション駆動価格
M4 カブリオレ コンペティション M xDrive直列6気筒 3.0リッターターボエンジン8速ATAWD14,330,000円

 M4 カブリオレ コンペティション M xDriveのルーフには、閉じている状態から、約18秒で開けることが可能なキャンバス製ソフトトップを採用。ソフトトップを閉じれば、AピラーからCピラーにかけて流れるような美しいルーフラインを持つエレガントなクーペスタイルとなり、ソフトトップを開ければ、見るものを魅了するオープンモデルとなる。

キャンバス製ソフトトップは約18秒で開く

 フロントデザインは、迫力ある縦型の大型キドニーグリルを採用し、水平方向にはダブルバーを採用。高出力にあわせてエンジンの冷却性能を高めるために大型のエアインテークを採用することで、他モデルとの差別化が図られている。

 サイドデザインでは、Mモデル専用となるサイドギル、ドアミラー、ダウンフォース性能を得るためのリアスポイラーを標準装備。リアデザインにおいては、迫力のあるMスポーツエキゾースト、空力特性を高めるためのディフューザー、さらにトレッドをワイドにすることで、後ろ姿からもハイパフォーマンスモデルであることを主張したデザインとしている。

 インテリアデザインでは、Mスポーツシート、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを採用したことで、高揚感のあるドライビングフィールを感じられる。さらにスポーツ走行に適したMカーボンバケットシートはオプション設定となる。

ドライビング・ダイナミクス

 搭載している直列6気筒 3.0リッターツインターボエンジンは、最高出力510PS(375kW)/6250rpm、最大トルク650Nm/2750-5500rpmを発揮し、0-100km/h加速は3.7秒を実現。圧力損失を最小限にし、流体抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化し高効率を実現すうる吸気ダクト、重量を最適化し高回転まで最大限かつ安定したパワー供給を実現する鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し、低回転時でも高いトルクを実現するツインターボチャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術を、余すことなく採用している。

 ボディ含め、ドライブトレーンを構成する各種パーツには、アルミニウムを多用することで、軽量化をはかり、運動性能を向上。さらに、Mアダプティブ・サスペンションを標準装備することで、スポーツドライビングのみならず、街中走行時の乗り心地向上も実現した。また、よりハードなサーキットでの走行を可能とするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスク、軽量化された6ポッドMコンパウンドブレーキを標準装備。

 さらに、耐摩耗性能、耐熱性能をより高めたMカーボンセラミックブレーキもオプションで用意した。トランスミッションは、ドライブロジック付きの8速Mステップトロニック・オートマチック・トランスミッションを採用し、サーキット走行から、快適な街中での走行まで、あらゆる場面に対応するとしている。

4輪駆動システムM xDrive

 M専用4輪駆動システム「M xDrive」は、インテリジェント4輪駆動システムBMW xDriveとアクティブMディファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御。

 さらに、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)を装備し、日常の安定した走行から、サーキットでのアクティブな走行まで多様な走りに対応。基本設定は「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性を十分に発揮する。Mダイナミック・モード(MDM、4WD Sport)では、リアアクスルへの駆動トルク配分が増加し、リアホイールのスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能になる。

 その他には、DSCオフ時に選択可能な「4WDモード」「4WD Sportモード」「2WDモード」があり、「4WDモード」ではもっともバランスがいいコントロールとトラクションの組み合わせとなり、「4WD Sportモード」ではより高い精度のステアリング特性と力強いトラクションが組み合わさりスポーティな走行を体験できるが設定となる。さらに、熟練したドライバーのために用意された設定が、後輪駆動となる「2WDモード」で、クルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、ドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わうことが可能という。

ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載

 BMWが国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能を搭載。「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」は、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムで、この機能はドライバーが絶えず前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、ステアリングから手を離した状態で走行が可能となる。

安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備

 高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した、最先端の運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備。アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能も標準で装備している。

 さらに標準装備となるパーキング・アシスタントには、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能が採用。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することができる。

車両とユーザーと情報をシームレスに繋ぐ「コネクテッド・ドライブ」

 BMWコネクテッド・ドライブは、車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐことで「もしもの時に備える万全の安全性」「カーライフを進化させる革新の利便性」「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する総合テレマティクスサービス。また、スマートフォン向けアプリの導入により、車両情報やニュースなどへのアクセスを可能にし、ユーザーの利便性を向上させるサービスを提供してくれる。さらに、2021年夏には、より操作性・利便性を高めた新たな機能を追加すると共に、新しいスマホ向けアプリ「My BMW」を導入。車両とユーザー、情報をシームレスに繋ぎ、より快適でスマートなモビリティライフをサポートする新しいパーソナルアシスタントサービスとして生まれ変わっている。

ドライブのパートナー「インテリジェント・パーソナル・アシスタント」

 AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」は、今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能になるという。また、システムの名前を自由に付けることが可能で、例えば起動する際は「OK、BMW」ではなく「4シリーズ」などと設定することも可能とし、より身近な存在としてストレスなく使用することができるようになっている。

 その他にも、3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポートなどが含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が全車に付帯する。