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日産、欧州向け小型商用車（LCV）新型「Townstar」公開 EVモデルとガソリンモデルを設定
2021年9月27日 17:58
- 2021年9月27日 発表
商用車「NV250」と「e-NV200」の後継モデルが登場
日産自動車は9月27日、欧州市場向け小型商用車（LCV）戦略の一環として新型「Townstar」を公開した。この車両は、事業構造改革「Nissan NEXT」に基づき「NV250」と「e-NV200」の後継モデルとして欧州市場に投入されるという。
新型Townstarには、EVモデルとガソリンモデルがあり、どちらもバンとワゴンが設定される。EVモデルは、44kWhのバッテリーを搭載し、最新のエネルギーマネジメントシステムとバッテリー冷却システムを組み合わせ、航続距離285km（WLTP複合サイクルを前提とした社内測定値）、最大トルク245Nmを実現。一方のガソリンモデルは、現行の排出ガス規制であるEuro 6dに適合した1.3リッターエンジンを搭載し、最高出力130PS、最大トルク240Nmを発生する。
和のテイストを取り入れた印象的なデザイン
新型Townstarは、日産自動車、ルノー、三菱自動車の3社アライアンスによるCMF-Cプラットフォームをベースに、品質と機能性を徹底的に追求。また、欧州で販売される車種として初めて、日産の新しいブランドロゴを採用した。
EVモデルには、特徴的なLEDヘッドランプや、組子模様と斬新なVモーションデザインが組み合わされ、空力に優れたフロントシールドなど、日産のEV「アリア」のエクステリアの要素が受け継がれている。
ガソリンモデルは、織り模様のグリルを採用することで、シャープでダイナミックな印象を付与。また、フロントのエアカーテンは、フロントバンパーや前輪まわりの空気の流れを最適化し、空気抵抗を低減することで燃費の向上が図られている。
ワゴンの室内空間は、洗練されたシートやドアトリム、モダンなセンターコンソールやインストルメントパネルを採用し、快適な乗車体験を提供。また、バンは多機能で便利な荷室を求めるユーザーのニーズに応えた仕上がりとなっている。
具体的には、最大3.9m 2 の荷室スペースと可動式のパーティションを備え、木製パレット（ユーロパレット）2つと、800kgの荷物を容易に運ぶことができるほか、最大で1500kgの牽引能力を備え（パワートレーンにより異なる）、荷室スペースには荷降ろしを容易にする大型のスライドドアや、オフィスツールを収納する専用スペースも設定するなど、充実した仕様装備となっている。
最先端の安全性とコネクティビティも搭載
新型Townstarは多様なニーズに対応するため、「トレーラースウェイコントロール」、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ（歩行者・自転車検知、ジャンクションアシスト付き）」、「プロパイロットパーキング（EVモデルのみ）」、「インテリジェントクルーズコントロール（ガソリン車のみ）」、「プロパイロット（EVモデルのみ）」を搭載するなど、安全装備と先進運転支援機能が20種類以上搭載された。
また、全ラインナップにApple CarPlayやAndroid Auto、ワイヤレス充電などの便利なコネクテッド技術を搭載し、特にEVモデルには、さらなるコネクテッドサービスを導入する予定としている。
なお、同市場向けには「NV400」と「NV300」の後継モデルとして「Interstar」と「Primastar」も今後導入予定していて、より充実したLCVのラインアップを図るとしている。
