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シェフラー、DMG MORIとDX化した新たな「工具製造用生産システム」の共同開発に合意
2021年9月29日 12:50
- 2021年9月24日(現地時間) 発表
サステイナブルなデジタル生産への重要な一歩
シェフラーは9月24日(現地時間)、2014年から幅広い産業用アプリケーションにおける重要な技術パートナーとしての関係を構築している工作機械メーカーDMG MORIと工具製造をデジタル化するための革新的でダイナミックに統合された「工具製造用生産システム」の共同開発に合意した。
デジタル化への総合的なアプローチは、バリューチェーン全体で会社と顧客に新たな機会をもたらす重要なテーマと考えるシェフラーは、ロードマップ2025の一環として、すでに70を超える生産工場を半自律的でデジタルかつサステイナブルな工場へと転換することを推進中。
今回の合意で共同開発が行なわれるダイナミックなシステムでは、人工知能に基づいたルーティングを作成し、自動生成されたオペレーション・スケジューリング、再構成可能なワークプロセスにより、「設計」「計画」「プログラミング」という既存の個々のプロセスステップを自動化。例えば、見積書の作成に要する時間は、最大80%まで短縮することができるとしている。
両社は世界各地の工場にこの新システムを導入するために、共同ソフトウェア開発プロジェクトを開始するとしている。また、この開発には、ソフトウェア開発会社のup2parts GmbHと、製造業向けアプリケーション開発会社のISTOS GmbHも協力しているという。
シェフラーAG 最高執行責任者(COO) アンドレアス・シック氏のコメント
この革新的な工具製造用生産システムを開発・使用することで、シェフラーのグローバルな生産ネットワークにおけるアジリティ、効率性、レスポンス時間が大幅に改善されることを期待しています。また、今回の開発プロジェクトは、両社に利益をもたらすだけでなく、主に顧客やユーザーにも利益をもたらすものだと確信しています。革新的なデジタルソリューションを生み出し、パートナーシップでこの分野の未来を再定義したいと考えています。
DMG MORI 取締役会長 クリスチャン・トーネス氏のコメント
われわれの協力関係は完璧なものです。シェフラーを重要な戦略的パートナーとすることで、われわれは工具製造のデジタル化において新たな基準を打ち立てることができます。3D設計データは、高度に自動化されたデジタル化されたプロセスの基礎となり、その結果サステイナブルな生産が可能になります。
シェフラーAG インダストリアルCEO シュテファン・シュピンドラー博士のコメント
シェフラーはこの新システムを利用して、オペレーション・スケジューリング・プロセスから、生産プロセスとそのモニタリングに至るまで、工具製造のデジタル・ツインを構築することができます。