ニュース

ホンダF1、日本GP向けスペシャルデザインマシンをF1トルコGPで公開

2021年10月6日 発表

F1トルコGPで日本GP向けスペシャルデザインのマシンが走行

 本田技研工業は10月6日、10月8日~10日に開催されるF1第16戦トルコグランプリにおいて、ホンダのパワーユニットで戦う2チームが、日本GP向けスペシャルデザインのマシンで走行することを予告した。

 Red Bull Racing Hondaは、当初、日本GP向けに企画していた特別カラーリングをまとったマシンで、Scuderia AlphaTauri Hondaはファンに感謝を伝えるメッセージをリアウィングにしたためてレースに臨むという。

 トルコGP決勝が行なわれる10月10日は、本来、日本GP決勝の開催予定日で、ホンダはタイトルスポンサーとして、F1活動最終年のホームグランプリを迎える予定であったが、新型コロナウイルス感染症対策の影響により、残念ながら開催中止となった。

 今回のカラーリングは、本来この日本GPで披露する予定だったもので、日本、そして世界のホンダファンに感謝の気持ちを込めて制作。Red Bull Racingのマシンは、1965年メキシコGPでリッチー・ギンサー氏によってホンダのF1初勝利を挙げた「RA272」のホワイトをモチーフにデザインされ、Scuderia AlphaTauriのマシンともに、リアウイングに日本語で「ありがとう」のメッセージを載せて戦う。

ホンダレーシング公式Webサイトに掲載されたティザー写真

 ホンダの公式Webサイトでは、日本GP向けスペシャルデザインマシンのティザー写真を掲載しており、本田技研工業 執行職 ブランドコミュニケーション本部長の渡辺康治氏は「今回の日本GPの非開催という決定は、状況を考えるとやむを得ないものではありますが、Hondaとしてラストイヤーにホーム・鈴鹿でレースができないことは、本当に残念に感じていいます。今年はRed Bull Racing Honda、Scuderia AlphaTauri Hondaともにいいパフォーマンスを見せていることもあり、何としても鈴鹿サーキットでレースをしたかったというのが本音です。同様に、日本のファンの皆さまも、Honda勢の鈴鹿での雄姿と、角田裕毅選手の母国グランプリデビューを心待ちにされていたのではないかと思っています。今回のスペシャルカラーリング、そしてリアウイングの『ありがとう』のメッセージは、どんなときでも熱い声援を送り続けてくれた皆さまに対する、Hondaと両チームから感謝の想いを込めたプレゼントです。皆さまの悔しい想いを、ほかの何かをもって埋め合わせることは難しいかもしれませんが、今週開催されるトルコGPでは、この特別デザインを施された4台のマシンに皆さまの想いも乗せて、ともに戦いに挑むつもりです。残念ながら場所は鈴鹿ではありませんが、Honda勢の走りを存分にお楽しみいただけますと嬉しく思います」とコメントしている。