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ホンダ、建設現場向け自律型作業車両「ホンダAWV」プロトタイプ公開

2021年11月15日(現地時間) 発表

建設現場向けに開発した自律型作業車両のプロトタイプモデル「ホンダAWV」(Honda Autonomous Work Vehicle)

 本田技研工業の米国現地法人American Honda Motor Co.,Incは11月15日(現地時間)、建設現場向けに開発した自律型作業車両のプロトタイプモデル「ホンダAWV」(Honda Autonomous Work Vehicle)の写真を公開。Black&Veatchが展開するニューメキシコ州の太陽エネルギー建設現場でのテストに成功したことを明らかにした。

 1か月にわたるフィールドテストでは、大規模な太陽エネルギー建設プロジェクトにおいて、完全電動のホンダAWVプロトタイプがけん引活動や建設資材、水、そのほかの物資の事前輸送などを行なった。

 公開されたホンダ AWVは、ラスベガスで開催された「CES 2018」で発表されたコンセプトモデルから第2世代へと進化。位置情報にGPS、障害物検出にレーダーとLIDAR、遠隔監視に立体(3D)カメラを使用して、自律的に動作する一連のセンサーを採用。その形態も、さまざまな作業環境に展開できる新しい作業車両に生まれ変わった。

 ホンダは、フィールドテストの実施にあたり建設現場内の敷地の高解像度マップを作成。Black&Veatchのオペレーターは、タブレットとPCで実行されるクラウドベースのアプリインターフェイスを使用して、複数のホンダAWVの開始点と停止点を正確に設定。車両は、計算されたルートに沿って資材と備品を正常に配送し、事前設定されたポイントから数cm以内で停止できることが証明された。

 フィールドテストの結果に、ホンダAWVの米国プロジェクトリーダーであるKenton Williams氏は「ホンダAWVは、建設業界や自律的なオフロードソリューションを求める他の業界に、より高い効率、より高いレベルの安全性、より優れた環境パフォーマンスをもたらす可能性があると信じています」とコメントしている。

Honda Autonomous Work Vehicle: Construction Use Case