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日産、フォーミュラEシーズン8に向けて新カラーリング公開 着物から着想を得たデザイン

2021年11月23日 公開

フォーミュラEマシンの新カラーリングを公開

 日産自動車は11月23日、ABB FIA フォーミュラE選手権シーズン8の開幕に先駆け、新しいカラーリングを採用したマシンを公開した。

 新マシンは、日本の伝統的な着物から着想を得て鮮やかな赤色が特徴的なカラーリングを採用。ノーズコーン部分のデザインは、日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏が、着物のひだを表現するために施したものという。

 シーズン8は、セバスチャン・ブエミ選手のパートナーとして新たにマクシミリアン・ギュンター選手が加わる。ギュンター選手は、フォーミュラEで過去3回の優勝経験があり、11月29日~12月2日までスペインのバレンシアにあるリカルド・トルモ・サーキットで行なわれる公式プレシーズンテストに、ブエミ選手とともに参加する。

 今回の発表について、日産のグローバル・モータースポーツ・ダイレクターであるトマソ・ヴォルペ氏は「フォーミュラEの新しいシーズンでは、これまで以上に大胆なレースを展開したいと考えています。日産はレースで勝つだけでなく、ファンを楽しませ、電気自動車がいかにワクワクするものであるかをアピールしていきます。私たちのマシンは、新しいカラーリングで、コース上で大きな注目を浴びることでしょう。シーズン8の開幕が待ち遠しいですね」とコメント。

着物から着想を得た鮮やかな赤色が特徴的なカラーリング

 合わせてブエミ選手は「日産e.damsでの4年目のシーズンを迎え、とても嬉しく思っています。そして、ギュンターを心から歓迎します。日産e.damsの強固な基盤と豊富な経験に基づき、二人の強力なコンビネーションで、初戦から最終戦まで競争力を維持することを目指します」、ギュンター選手は「日産のような歴史と実績のあるレーシングブランドで、ブエミとともにレースができることを、とても嬉しく思います。チームに参加して、まだ数週間ですが、コース上でもコース外でも大きな計画があることが分かりました。新しいレースカーはとても魅力的で、バレンシアのテストで走るのが待ち遠しいです」とそれぞれ述べている。

マクシミリアン・ギュンター選手(左)とセバスチャン・ブエミ選手(右)

 なお、2018年からのパートナーである日産とシェルは、新たに複数年のパートナーシップ契約を発表。両社は、Gen3マシン(2022/2023年シーズンから)に向けて、シェルの革新的なトランスミッションフルードなどを使用し、技術開発やパフォーマンスの向上を目指していくという。

 シェルのモビリティ担当取締役副社長であるイストヴァン・カピタニー氏は、「フォーミュラEで最も成功しているチームの1つである日産e.damsとのパートナーシップを拡大できることに、私たちはとてもワクワクしています。私たちは、サーキットで使用するフルードを提供するだけでなく、このプロセスから得られる知識を公道用の製品開発に役立て、世界をリードする総合モビリティ企業になるという目標の達成を目指します」と語っている。