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スズキ、新型「アルト」発表会で「アルトワークス」について言及
2021年12月11日 09:50
- 2021年12月10日 発表
スズキは12月10日、軽乗用車の新型「アルト」発売会を開催。オンライン発表会後の質疑応答で、従来モデルに設定されていたスポーツモデル「アルトワークス」について、同社取締役専務役員 国内第一営業本部長の鈴木敏明氏が回答する場面があった。
新型アルトは、モデルラインアップがR06A型エンジンとエネチャージを組み合わせる「A」「L」、R06A型エンジンとISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリを採用するマイルドハイブリッド「HYBRID S」「HYBRID X」の4タイプ。全モデルでトランスミッションはCVTが採用され、駆動方式は2WD(FF)と4WDを選択可能。
価格は94万3800円~137万9400円と100万円を切るモデルを設定し、燃費性能についてはマイルドハイブリッドの2WDモデルにおいて、WLTCモード燃費で軽自動車トップという27.7km/Lを実現させている。
同日開催された発表会には、同社代表取締役社長 鈴木俊宏氏、取締役専務役員 国内第一営業本部長 鈴木敏明氏、チーフエンジニア 鈴木猛介氏が登壇。
その中で、取締役専務役員 国内第一営業本部長の鈴木敏明氏は、アルトワークスについて「このアルトにつきましては、一番生活に密着したクルマでございますので、まずはそこからスタートさせていただく。マイルドハイブリッドでのモーターアシストがありますので、ターボはありませんけれども、かなり加速をアシストしてくれて、走りでも非常によい、きびきびしたものになっております。従ってワークスということにつきましては、今現在は考えておりませんけれども、まずはこのクルマをしっかり、お客さまに1台1台選んでいただけるように売っていきたい」と話した。
従来モデルに設定されていたアルトワークスは、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク100Nm(10.2kgm)/3000rpmを発生する直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ「R06A」型エンジンに、トランスミッションに5速MTと5速AGS(Auto Gear Shift=5速AMT:Automated Manual Transmission)を用意。
新型アルトでは、最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク58Nm(5.9kgm)/5000rpmを発生する自然吸気の直列3気筒DOHC 0.66リッター「R06D」型エンジンに、全モデルCVTを採用。これに、マイルドハイブリッドモデルでは、最高出力1.9kW(2.6PS)/1500rpm、最大トルク40Nm(4.1kgm)/100rpmを発生するモーターが組み合わされる。
新型アルトの全モデルにCVTを採用したことについて、チーフエンジニア 鈴木猛介氏は「トランスミッションは総合的にどれを選ぶかということを考えさせていただきました。今回このクルマはマイルドハイブリッドというところを主軸に組み立ててまいりました。環境性能を考えてエンジンの選択、そしてトランスミッションの選択をした結果、今回は全車CVT一本で開発をするということを行なってきました」と話した。