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マツダ、全面改良した新型「キャロル」 マイルドハイブリッドシステム搭載車追加

2022年1月中旬 発売

99万8800円~130万3500円(有料色含む)

キャロル「HYBRID GS(2WD)」ボディカラー:ソフトベージュメタリック

内外装のデザインを一新、安全装備もより充実

 マツダは、低燃費と使い勝手のよさが特徴の軽自動車「キャロル」を全面改良して、2022年1月中旬より発売する。価格は99万8800円~130万3500円(有料色含む)。

 今回の全面改良では、親しみやすく愛着のわくデザインを採用し、内外装を一新。安全面では、ガラスエリアを拡大し、視界を広くしたほか、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなど衝突時の被害軽減に貢献する安全装備を全車に標準装備。また、パッケージングでは全高・室内高・室内幅の拡大により、広い室内空間を実現しつつ、さらにマイルドハイブリッドシステム搭載車をラインアップに追加して、高い環境性能と燃費性能を両立した。

 なお、新型キャロルは経済産業省や国土交通省が普及を推進する「サポカーS ワイド」、国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS2)認定車」に該当する。

グレード価格一覧

グレードエンジン変速機駆動方式価格WLTCモード燃費
GL直列3気筒 0.66リッターCVT2WD998,800円25.2km/l
4WD1,129,700円23.5km/l
HYBRID GS直列3気筒 0.66リッター(マイルドハイブリッド)2WD1,097,800円27.7km/l
4WD1,228,700円25.7km/l
HYBRID GX2WD1,259,500円27.7km/l

新型「キャロル」の商品概要

外観の特徴

「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトに、ベーシックなスタイルによって、世代を超えて誰もが気軽に安心して乗れる親しみやすいデザインを採用。また、丸みを帯びた柔らかなフォルムの中に楕円形のモチーフを取り入れ、小さな車体でも安心感のある立体的な造形を採用した。ボディカラーは、新たに「ダスクブルーメタリック」「ソフトベージュメタリック」をモノトーンカラーとして追加し、「ダスクブルーメタリック2トーン(ホワイトルーフ)」を2トーンカラーとして追加している。

キャロル「HYBRID GX」ダスクブルーメタリック2トーン(ホワイトルーフ)

内装の特徴

 インテリアもエクステリアと同様に「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトとし、抑揚のある面や線で厚みと立体感を表現した、毎日乗っても飽きのこないインテリアを実現。インパネとドアトリムに落ち着きのあるネイビーカラーを採用し、上質感や居心地のよさを表現したとしている。また、デニム調のシート表皮を採用しつつ、シート背面はブラウンとし、シート全体で親しみやすさを演出している。

新型キャロルの内装

パッケージングと利便性の向上

 現行車より全高を50mm、室内高を45mm、室内幅を25mm拡大し、前後席ともに広い視界とヘッドクリアランス、ゆとりあるショルダールームとすることで広い室内空間を実現。また、フロントドア開口部の高さ方向を20mm現行車より拡大して、前席の乗降性を向上させた。さらに、インパネトレー(助手席)やフロアコンソールトレー、インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)をはじめ、大型のスマートフォンも収納できるインパネセンターポケットなど、ドライバーから手の届く位置に豊富な収納スペースを配置している。

軽量・高剛性、静粛性の高いボディ構造

 剛性、衝突性能、走行性能などに優れた軽量・高剛性のプラットフォームを採用。バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ環状構造を形成する「環状骨格構造」とすることで、ボディ全体の剛性を向上。ルーフパネルとメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを採用し、こもり音や雨音を低減させている。

運転支援機能の拡充

 夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能を全車に標準装備。さらに、6エアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ)を全車に標準装備した。

軽自動車トップクラスの燃費性能

 HYBRID GSとHYBRID GXは、低速から中高速までの実用速度域で、優れた燃費性能と軽快な走りを実現するR06D型エンジンとISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載。

 HYBRID GSとHYBRID GXの2WD車では、WLTCモード燃費で軽自動車トップクラスの27.7km/Lを達成。2030年度燃費基準95%を達成し、エコカー減税(重量税)免税対象になった。

 GLは低燃費と力強い走りを両立するR06A型エンジンと、減速時のエネルギーで発電・充電し、無駄な燃料消費を抑える「エネチャージ」を採用して、発電によるガソリン消費を最小限に抑えるとともに、エンジンへの負担を軽減して軽快な走りを実現している。