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アウディ、EVコンパクトSUVモデル新型「Q4 e-tron」「Q4 スポーツバック e-tron」
2022年1月17日 14:53
- 2022年1月17日 発表
- 599万円~716万円
デザインが選択できるデジタルデイタイムランニングライトを世界初装備
アウディ ジャパンは1月17日、EV(電気自動車)第3弾となるプレミアムコンパクトSUV、新型「Q4 e-tron」「Q4 スポーツバック e-tron」を発表した。グレード構成は、Q4 e-tronが「Base」「advanced」「S line」の3タイプ、Q4 スポーツバック e-tronが「advanced」「S line」の2タイプを設定。価格は599万円~716万円。発売は2022年秋以降を予定。
モデル | 電気モーター | バッテリ容量 | 駆動方式 | ステアリング | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Q4 40 e-tron | 電気モーターx1(150kW/310Nm) | 82kWh | 後輪駆動 | 右 | 5,990,000円 |
Q4 40 e-tron advanced | 6,620,000円 | ||||
Q4 40 e-tron S line | 6,890,000円 | ||||
Q4 スポーツバック 40 e-tron advanced | 6,880,000円 | ||||
Q4 スポーツバック 40 e-tron S line | 7,160,000円 |
アウディブランドのEV第3弾となるQ4 e-tronシリーズは、アウディがコンパクトSUVセグメントに導入する初のEVで、大型SUV電気自動車の「e-tron」および「e-tron スポーツバック」、スポーティな4ドアグランツーリスモ「e-tron GT」に続くモデル。近年特に関心が高いコンパクトSUVセグメントにベストマッチするモデルで、アウディブランドの電動化戦略における重要なステップを担う1台という。
Q4 e-tronは、EV専用プラットフォーム「MEB」を採用したことで、全長4.59m、全幅1.87m(欧州値)と「Q3」と「Q5」の中間に位置するコンパクトなボディサイズながら、インテリア全長はQ5を凌ぎ、室内空間、荷室は上位モデルに敵うスペースを実現。520L(スポーツバックは535L)の荷室容量に加え、インテリアにはカップホルダーやドリンクホルダーなど合計24.8Lもの収納スペースを確保している。
ボディタイプは、存在感のあるフォルムのSUVとスタイリッシュなクーペSUVのスポーツバックの2タイプを設定。エクステリアは、短いフロントオーバーハング、筋肉質なフェンダー、美しいルーフライン、柔らかく流れるようなサイドライン、ワイドなプロポーションを強調する水平基調のリアエンド、最新のQファミリーに共通するオクタゴン(8角形)かつ開口部のないシングルフレームグリルなど、ひとめでアウディのEVと分かる独自のデザイン言語を採用。また、マトリクスLEDヘッドライトには、量産車として世界初となる「MMI(Multi Media Interface)」を通じて4つのデザインから選択可能なデジタルデイタイムランニングライトを備えている。
さらに空力性能にも注力していて、電動開閉式の冷却エアインレットやフロントスポイラーに対して垂直に配置されたディフレクター、立体的なホイールディフレクター、空力性能を最適化したデザインのエクステリアミラーハウジング、テールゲートのサイド部分(SUV)やリアスポイラー(スポーツバック)などにより、Cd値はSUVモデルでありながら、Q4 e-tronが0.28、Q4 スポーツバック e-tronは0.26を実現している。
両モデルともにadvancedは、フロントグリルのカラーがヘクラグレーとなり、マトリクスLEDヘッドライトや19インチアルミホイールを装備。一方、S lineではグリルがプラチナムグレーとクロームパーツを組み合わせたものとなり、フロントバンパーやサイドシル上部にセレナイトシルバーのカラーリングが施される。また、20インチアルミホイールを装着し、よりスポーティさを強調したグレードとなっている。
インテリアは、センタークラスターがドライバーに向けられたドライバーオリエンテッドなデザインを採用。特徴的なセンターコンソールと専用デザインのシフターを装備し、メーターには10.25インチの「アウディバーチャルコックピット」を、センターには11.6インチの「MMIタッチディスプレイ」を配置することで、フルデジタルコックピットを形成。
アウディ初となる上下ともにフラットな形状の新世代のステアリングホイールは、物理ボタンのないシームレスなタッチ式を採用。また、フロントスクリーンには上下2つに分けて情報を表示する「ARヘッドアップディスプレイ」を、コンパクトセグメントとしては日本初導入。上部には、ナビゲーションや車線逸脱警告などを、フロントガラス越しの視界に映像を重ねて約10m前方に表示し、下部には速度などの主要な情報を約3m前方に表示してくれる。
パワートレーンは、システム電圧400Vのテクノロジーを使用した総容量82kWh(実容量77kWh)の駆動用バッテリを、前後アクスル間の床下に搭載。リアアクスルに1基の電気モーターを搭載し、後輪を駆動させる構造。駆動用電気モーターは最高出力150kW、最大トルク310Nm を発揮。0-100km/h加速は8.5秒。一充電走行距離は516km(欧州値)と高い実用性を実現。200Vの普通充電は、標準は3kWで、オプションとして最大8kWまで対応。急速充電はCHAdeMO規格の125kWに対応しており、例えば125kWで残量5%から80%まで38分で充電が可能(理論値)という。
Q4 e-tronは、通常とは異なるモーター始動・停止方法を採用していて、着席してスタートボタンを押す従来の方法か、ブレーキペダルを踏むだけでイグニッションがONになり、停車時はサイドブレーキボタンを押し、ブレーキを離すとイグニッションOFFとなる方法も利用できる。また、走行中の回生ブレーキの強さは、パドルシフトで3段階に調整が可能なうえ、アウディ初の「Bモード(パドルシフトで最大のレベル3に相当)」を備えていて、アクセルペダルだけで速度調整が出来るワンペダルでのドライブ感覚も味わえるとしている。
そのほかにも、フロントカメラをはじめ、車体前後に中距離レーダーと超音波センサー、また車体前後と左右ミラーに計4つの360度周辺環境カメラを内蔵。従来のアダプティブクルーズコントロールとアクティブレーンアシストを統合した「アダプティブクルーズアシスト」をはじめ、死角を並走する車両を検出する「アウディサイドアシスト」、後方から近づく自転車や車両をセンサーで監視する「エグジットワーニング」など多数の最新安全技術とアシスタンスシステムを装備している。