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ヤマハ、近未来モータースポーツEV「STI E-RA」に「ハイパーEVモーターユニット」を提供

2022年1月14日 発表

「STI E-RA CONCEPT」搭載ユニットの開発ベースとなった電動モーターユニット試作品

これまでのエンジン開発技術と高効率なセグメントコンダクタの採用で小型高出力を実現

 ヤマハ発動機は1月14日、スバルテクニカインターナショナル(STI)が開発中の近未来モータースポーツEV「STI E-RA」に搭載される電動モーターユニットを提供したと発表した。

 STI E-RAは、STIが地球温暖化対策を主としたカーボンニュートラルな時代において、モータースポーツの世界で新しい技術の経験と修練を積むことを目的に開発中の車両で、そのコンセプトモデルとなる「STI E-RA CONCEPT」が、先日開催された東京オートサロン2022のスバル/STIブースに展示された。

東京オートサロン2022のスバル/STIブースに展示された「STI E-RA CONCEPT」

 この電動モーターユニットは、ヤマハがこれまでのエンジン開発で築いた技術や感性により、エモーショナルなパワーユニットの創造を目指して開発。エンジン開発で培った鋳造技術や加工技術に加え、高効率なセグメントコンダクタの採用などにより、コンパクトながら高い出力を実現したという。

 また、ヤマハは2021年7月、2018年に策定した「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」を見直し、2050年までに事業活動を含む製品ライフサイクル全体のカーボンニュートラルを目指す目標を新たに設定。そのなかでも、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時など)」におけるCO2排出量を2010年比90%の削減を目標に掲げていて、今回の電動モーターユニットの試作開発受託は、この目標達成に向けた取り組みの1つとしている。

東京オートサロン2022のスバル/STIブースに展示された「STI E-RA CONCEPT」