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トヨタ、2022年3月期第3四半期決算発表 営業利益2兆5318億で通期予想2兆8000億円を据え置き

2022年2月9日 発表

2022年3月期第3四半期連結業績(2021年4月1日~2021年12月31日)

 トヨタ自動車は2月9日、2022年3月期第3四半期決算を発表。2022年3月期第3四半期連結業績(2021年4月1日~2021年12月31日)は、営業収益23兆2670億円(前年同期比19.2%増)、営業利益2兆5318億(同67.9%増)、税引前利益3兆2375億円(同73.1%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益2兆3162億円(同57.8%増)となり、通期予想の営業利益2兆8000億円を据え置いた。

 増収増益の決算に、同社では「第3四半期までの9か月累計は、半導体需給のひっ迫やコロナ拡大による供給制約、資材高騰などのマイナス要因があったものの、もっといいクルマづくりによる高い商品力に加え、販売店や仕入先を含めた販売力や供給力、現場力に支えられた取り組みを推進した結果、増収増益の決算となりました」と説明している。

営業利益の増減要因

 また、前年同期比で1兆239億円の増益となった営業利益の増減要因については、為替変動の影響により4450億円の増益、資材高騰の影響により1650億円の減益、販売台数の増加や金融事業の収益改善により8750億円の増益、諸経費の増減・低減努力で800億円の減益。この結果、為替変動・スワップ評価損益等の影響を除いた営業利益は6300億円の増益になったとしている。

2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)

 2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)については、営業収益29兆5000億円(前年同期比8.4%増)、営業利益2兆8000億円(同27.4%増)、税引前利益3兆5200億円(同20.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益2兆4900億円(同10.9%増)とした。

 通期の営業利益見通しは、生産台数は引き下げたものの、円安や収益改善活動の積み上げを織り込み、据え置きとした。さらなる収益の上積みに取り組んでいくとしている。

台数見通し

 通期の台数の見通しについては、トヨタ・レクサスの生産台数は850万台と、前回見通しの900万台から50万台引き下げた。トヨタ・レクサスの販売台数は940万台、ダイハツと日野を含めたグループの総販売は1029万台と、それぞれ前回見通しを据え置いた。

 トヨタ・レクサスの生産台数850万台の計画は、現在見込めている部品供給不足をすべて織り込んだ上、さらに10万台程度保守的に見込む前提とし、引き続き、調達努力による挽回を進めるとしている。

2022年3月期第3四半期(2021年10月~12月)3か月の実績

 なお、2022年3月期第3四半期(2021年10月~12月)3か月の実績は、営業収益7兆7857億円、営業利益7843億円、税引前利益1兆935億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益7917億円となった。

プレゼンテーション資料