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FCAジャパン、フィアットの商用バン「デュカト」でキャンピングカー市場に参入 専用販売ネットワークを構築へ

2022年2月10日 発表

フィアット プロフェッショナルの商用車「デュカト」

 FCAジャパンは2月10日、フィアットの商用車部門フィアット プロフェッショナルの商用バン「デュカト(DUCATO)」をキャンピングカーのベース車両として日本に正式導入すると発表した。未架装の車両の価格については469万円からで、デリバリー開始は2022年下半期を予定。

 同社では、デュカトの導入に合わせて新たにデュカト専用の販売ネットワークを構築するといい、デュカト専用の販売ネットワークは、車両架装を専門とする法人、既存のFCAジャパン並びにグループPSAジャパンの正規ディーラーなどを主な候補として全国から幅広く募集するという。

 デュカトの販売方法としては、主に正規ディーラーから架装業者などへのB-to-B(法人間取引)を想定。既存のディーラー・ネットワークだけでなく、主に全国のキャンピングカー・ビルダー各社など、広くビジネスパートナーとして提携し、正規販売店ネットワークを構築する予定。

2022年モデルのデュカトは3種類を日本導入

フィアット プロフェッショナルの商用車「デュカト」

 日本に導入される2022年モデルのデュカトは、最高出力180HP、最大トルク450Nmを発生する「MULTIJET3」ディーゼルエンジンを搭載。トランスミッションは9速ATが組み合わされる。

 2022年モデルのデュカトとして3種類のバンが日本に導入され、標準モデルの「L2H2」、そのロングホイールベース版の「L3H2」、ロングホイールベースに加えてさらにハイルーフ仕様となる「L3H3」の3バリエーションを用意する。

 L2H2とL3H2の室内高は1932mm、L3H3の室内高は2172mm。3つのモデルともに、レジャー用レイアウト、商用利用のための効率的ウォークスルー・レイアウトの両方に対応。最大積載重量は、L2H2(ホイールベース:3450mm)が1645kg、L3H2とL3H3(ホイールベース:4035mm)が1540kg。広い開口部を備えたスライディング・サイドドアと横開きのリアドアにより、荷物の積み下ろしを容易に行なうことができるとしている。

 ボディカラーは、1色の標準ソリッドカラーに加え、2色の特注ソリッドカラー、3色のメタリックカラーから選択可能。

2022モデル「デュカト」のボディサイズなど、欧州仕様の参考値

L2H2:5413×2050×2524mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース3450mm、室内スペース11.5m 3
L3H2:5998×2050×2524mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース4035mm、室内スペース13m 3
L3H3:5998×2050×2764mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース4035mm、室内スペース15m 3