ニュース

ホンダ、分身ロボット「Hondaアバターロボット」など「2022国際ロボット展」に出展

2022年3月3日 発表

Hondaアバターロボット

 本田技術研究所は3月9日~12日の期間、東京ビッグサイトで開催される「2022国際ロボット展」に出展。2023年度中の技術実証開始を目指す「Hondaアバターロボット」や、2022年度中に実証実験開始を予定する「UNI-ONE(ユニワン)」など、現在開発に取り組んでいるロボティクス技術を展示する。

 ホンダでは、一人ひとりの生活者に寄り添い、人の可能性を拡げ、充実した暮らし、そして人生を送ることができるようロボティクス技術でサポートすることを目指しており、2022国際ロボット展では、そうした考えに基づき、ホンダロボティクスの目指す未来を紹介する。

バーチャルな移動を可能にする分身ロボット「Hondaアバターロボット」

 Hondaアバターロボットは、時間や空間の制約に縛られず、自己能力を拡張する分身ロボット。2030年代の実用化を視野に、2023年度中の技術実証開始を目指しており、技術実証のパートナーを求めている。

 Hondaアバターロボットには、「ASIMO(アシモ)」をはじめとするロボティクス研究で培った「多指ハンド」を搭載、小さなものをつまむなどの繊細さと、固い蓋を開けるなどの力強さを人間並みに両立できる手を実現。また、多指ハンドが一連の動作の中で物をスムーズに把持したり、細やかな力の制御で道具を操ったりできるよう、独自の「AIサポート遠隔操縦」機能を搭載して、その進化に取り組んでいる。

多指ハンドの動作(動画)
Hondaアバターロボットで実現を目指す世界観(動画)

ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」

ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」

 UNI-ONE(ユニワン)は、仕事やアミューズメント・レジャーなどへの活用を目指して、2022年度中に実証実験開始を予定している着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティ。

 座面を上下させることができるため、立っている人に接する際には座面を上昇させ、着座している人や子供と接する際には座面を下降させることで、まわりの人と目線を合わせて仕事をしたり、移動することができる。

 ロボティクス研究から生まれたバランス制御技術と、前後・左右・斜め360度自由に移動できる独自の車輪機構「Honda Omni Traction Drive System(オムニ トラクション ドライブ システム)」を採用、座面上昇時には身体を傾けて体重移動するだけで歩行するように移動できるという。座面下降時にはジョイスティックによる簡単操作で乗り物感覚で移動できるようにした。