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トヨタ、「コースター」に搭載されるディーゼルエンジンで実際の燃費性能が諸元値に満たないことが判明

2022年3月4日 発表

コースター

 トヨタ自動車は3月4日、日野自動車が開発・製造した平成28年排出ガス規制(ポスト・ポスト新長期規制)対象のディーゼルエンジン「N04C(尿素SCRシステム搭載)」を搭載する小型バス「コースター」において、実際の燃費性能が諸元値に満たないことが判明したと発表した。

 対象車両はコースター、コースタービッグバンで、対象となるのは岐阜車体工業で2019年7月~2022年1月に生産された約3000台。該当のエンジンを搭載するコースターは、モデル切り替えのため現時点での新規出荷はない。

 今回判明したエンジン性能に関する事項は、走行機能への影響はなく、安全上の懸念が発生するものではないとしている。

 日野自動車において、平成28年排出ガス規制(ポスト・ポスト新長期規制)対象エンジンの排出ガスおよび、燃費の認証申請に関する調査を行なった結果、平成28年排出ガス規制(ポスト・ポスト新長期規制)対象エンジンのN04C(尿素SCRシステム搭載)を搭載するコースターにおいて、実際の燃費性能が諸元値に満たないことが判明。数値の乖離の原因や、不正行為の有無などについては、現在日野において調査中とのこと。

 対象となるユーザーに対しては、日野において正しい諸元値の確認を行なった上で、トヨタとしても日野と協議の上で適切な対応を行なっていくとして、「対象となるお客さまには、大変ご迷惑、ご心配をおかけすることとなり、お詫び申し上げます。今後、速やかに検討を進め、適切な対応をさせていただく所存です」とコメントしている。