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トヨタ博物館、“日本の自動車産業はいかに生まれたか”をテーマに新展示「クルマづくり日本史」オープン

2022年4月16日 オープン

「クルマづくり日本史」展示室(イメージ)

 トヨタ自動車の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)は、「日本の自動車産業はいかに生まれたか」をテーマに、日本に世界有数の自動車産業がどのように誕生し、発展したのかを紹介する新しい常設展示コーナー「クルマづくり日本史」を4月16日オープンさせる。

 新たにクルマ館2階に設置される「クルマづくり日本史」は、“日本の自動車産業はいかに生まれたか”、その問いに答える国内でも他に類をみない常設展示となる。ここでは、日本で自動車産業が基幹産業として発展してきた道程、すなわち20世紀初頭の産業黎明期から1970年代の産業確立期まで約70年の歴史を紹介。

 主要なトピックスが投影されるダイナミックな「動く年表」を中央に、壁面では鮎川義介と豊田喜一郎の比較や、鈴木道雄、松田恒次、本田宗一郎など自動車産業創出・確立に寄与した創業者たちを取り上げている。また、現存メーカー12社の系譜図、生産台数推移の数的データなどを映像やインフォグラフィックスで表現し、「日本の自動車産業の誕生から確立」をわかりやすく理解できる内容とした。

 日本の自動車産業は2度の大戦を挟む激動の時代に、多くはベンチャーから始まった企業が挑戦を続け、国の育成政策に支えられ、取り巻く社会課題を克服しながら成長を続けてきた。現在12社の自動車メーカーが切磋琢磨する日本は世界有数の自動車大国といえる。自動車産業が100年に一度の転換期といわれる今、その源流や歴史に触れ、未来のモビリティを考える展示内容とした。

 なお、同コーナーのオープンにあわせて、クルマ館2階の「Zone5」では、日本人が国産乗用車製造に挑戦し始めた、1920年代~1940年代にかけての車両展示も開始される。

フォード モデルA(日本製1929年)
ダットサン 11型 フェートン(1932年)
白揚社 オートモ号(1925年)