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トヨタ「タンドラ」がアイシンの新型「トランスミッション」など採用 低燃費や走行性能アップに貢献

2022年3月30日 発表

トヨタが北米向けに発売しているフルサイズピックアップトラック「タンドラ」

低燃費と走行性能アップに寄与するハイブリッドトランスミッション

 アイシンは3月30日、トヨタ自動車が北米向けに発売しているフルサイズピックアップトラック「タンドラ」に、車両の燃費向上に貢献する新製品「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」「アクティブフロントスポイラー」が採用されたと発表した。

 今回採用されたFR1モーターハイブリッドトランスミッションは、10速AT(Direct Shift-10AT)をベースに駆動モーターを搭載してハイブリッド化したもの。タンドラに初めて追加されたハイブリッド仕様車のパワートレーン「i FORCE MAX」の中核を担う製品という。

タンドラに搭載されているアイシンの「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」
アイシンの電動ユニットのラインアップ

 ハイブリッド化により燃費向上に貢献しつつ、走行シーンに応じてエンジンと駆動モーターの出力の組み合わせを常に最適に調整して、タンドラの力強い走りや高いトーイング性能を両立させている。

 さらに、トルクコンバーターとAT部分を除いたハイブリッドシステムをアドオンできるモジュール設計としていて、今後さまざまなATと組み合わせることで「1モーターハイブリッドトランスミッション」のラインアップを展開することも可能としている。

タンドラのハイブリッドモデルに搭載されるパワーユニットは、V型6気筒3.5リッターツインターボエンジンとモーターシステムが組み合わせられた「i-FORCE MAX」で、最高出力437PS/5200rpm、最大トルク790Nm(583lb-ft)/2400rpmを発生

空気をコントロールして燃費向上に貢献

アクティブフロントスポイラーは、約60km/h以上で自動的に展開する

 アクティブフロントスポイラーは、クルマの前方バンパー下に位置するフロントスポイラーで、駆動モーターで展開&格納させることで空気抵抗を低減し、クルマの燃費向上に貢献する装置。今回の設計開発ではCFD(数値流体力学)解析により、最適形状を見いだし、空気抵抗の大幅低減に寄与している。

 また、前からの衝撃に対応したクラッチ機構も内蔵していて、高い風圧に耐えられる一方、悪路での障害物衝突など、一定の荷重がかかった場合にはクラッチ機構が働き、前側からの衝撃をいなし、スポイラーが破損しにくい仕組みも搭載されている。

アクティブフロントスポイラー
衝撃をいなすためのクラッチ機構を搭載