ニュース

日産「アリア」の運転支援技術 「ProPILOT 2.0」にゼンリンの「高精度3次元地図データ」採用

2022年4月27日 発表

「ProPILOT 2.0」の走行イメージ(左)とゼンリンの「高精度3次元地図データ」 イメージ(右)

 ゼンリンは4月27日、同社が整備・提供する「3D 高精度地図データ(HD マップ)」が、日産自動車が販売するバッテリEV(電気自動車)「アリア」の運転支援技術「ProPILOT 2.0」に採用されたことを明らかにした。

 ゼンリンの 3D 高精度地図データは、ダイナミックマップ基盤の3次元地図共通基盤データをベースに、ゼンリンが独自に収集・整備した情報を加えた地図データ。この3D高精度地図データを車両に搭載されたカメラ、センサーなどと組み合わせて使用することで、車両の周囲360度の情報と道路上の正確な位置の高い精度での把握が可能になるとしている。

 ダイナミックマップ基盤は、自動走行・安全運転支援システムの実現に必要な高精度3次元地図の協調領域における整備や実証、運営を行なうため、電機・地図・測量会社と自動車会社の共同出資により設立されたもので、ゼンリンも出資と協調領域の構築に対し参画している。

ゼンリンは2009年より全国の充電スタンドに関する情報収集を行なっており、位置情報のみならずコネクタタイプ・営業時間等の詳細な情報を整備し、鮮度の高いデータを提供している。このデータは「アリア」のオーナー向けスマホコネクトアプリで利用されており、バッテリ残量・消費電力などの情報を組み合わせ、EVに最適なルート探索機能を実現させた

 今後、ゼンリンでは高度なモビリティ社会の到来を見据えて研究開発・用途開発を進め、正確で利用価値の高い地図情報、位置情報を整備・提供することで、安全・安心な交通社会の実現と自動運転技術の発展に貢献することを目指すとしている。