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日産、新型BEV「アリア」第1号車納車セレモニー開催 和紙アート「ARIYA STARTING BOX」からアリアが“遠隔自動出庫”

2022年3月9日 開催

新型「アリア」購入第1号車の納車セレモニー内で行なわれたフォトセッション

 日産自動車は3月9日、新型クロスオーバーBEV(電気自動車)「アリア」購入第1号車の納車セレモニーを日産グローバル本社ギャラリーで開催した。

 アリアは、66kWhバッテリ、または91kWhバッテリを採用するクロスオーバーBEV。2021年6月に受注を開始した日本専用の予約注文限定車「アリア limited」の価格は660万円~790万200円。3月下旬から発売される「B6」グレードの価格は539万円となる。

購入第1号車となったアリア。グレードは66kWhバッテリを搭載するB6 limited
ボディカラーはシェルブロンド/ミッドナイトブラック 2トーン

和紙アート「ARIYA STARTING BOX」からアリア購入第1号車が登場

アリア購入第1号車の納車セレモニーのために製作された和紙アート「ARIYA STARTING BOX」

 ステージ上では、和紙デザイナーの佐藤友佳理氏がアリアのデザインコンセプトである「伝統美術と先進技術の融合」のイメージに合わせて製作した和紙アート「ARIYA STARTING BOX」にアリアの購入第1号車が収められて納車の瞬間を待っていた。繭をモチーフにパラメトリックデザインで構成されたARIYA STARTING BOXに新たな車両を入れることで、登場に際して美しい蝶が誕生する瞬間を表現しているという。

アリアのデザインコンセプト「伝統美術と先進技術の融合」に合わせ、繭をモチーフにしたデザインとなっている
ARIYA STARTING BOXでは和紙の原料である楮(こうぞ)にゼオライトを担持させた材料を使用
ARIYA STARTING BOXの解説パネル
納車セレモニー内ではARIYA STARTING BOXの作者である佐藤友佳理氏のビデオメッセージも紹介された

 納車セレモニーではARIYA STARTING BOXの前方部分2ブロックを移動させたあと、アリア購入第1号車が「プロパイロット リモート パーキング」による遠隔自動出庫で登場するデモンストレーションも披露された。

ARIYA STARTING BOXからアリア購入第1号車が「プロパイロット リモート パーキング」で遠隔自動出庫(1分5秒)

「日本中のユーザーに新次元のワクワクする体験をお届けできる」

日産自動車株式会社 常務執行役員 伊藤由紀夫氏

 納車セレモニーのオープニングでは、司会を務めたミスフェアレディの紹介を受け、日産自動車 常務執行役員 伊藤由紀夫氏に加え、アリア購入第1号車のオーナーである中村真司さん、明子さん夫妻が登壇。

 あいさつを行なった伊藤氏は、「中村さま、このたびは日産アリアをご購入いただき本当にありがとうございます。日産自動車といたしましても、新しいフラグシップである日産アリアをお客さまにお届けすることができ、本当にうれしく思っております。今日はいい天気ですね、中村さま。今日このよき日に、中村さまの運転で日産アリアがいよいよ公道を走るということで、胸がワクワクしております」。

「日産アリアは見ていただいても分かるように、日本の伝統的な美しさ、美と、先端技術を融合させた、デザインと機能性を誇っております。この凜とした、そして端正な日本の美を表現したデザイン、そして乗っていただくと分かりますが、ラウンジのように広くて心地よい室内空間、電気自動車ならではの静粛性、そして力強い加速。こういった異次元のプレミアムな走りをお届けいたします。さらに『プロパイロット 2.0』『プロパイロット リモート パーキング』といった最先端の技術をぎっしり詰め込んでおりますので、中村さまをはじめ、日本中のユーザーの皆さまに新次元のワクワクする体験をお届けできると考えております」。

「そんな私たち日産自動車のこだわった技術、熱い熱い思いが詰まった日産アリアが、中村さまのこれからのカーライフをいっそう華やかに、彩りを添えることができればいいなと思っております。日産アリアでの新しいカーライフを中村さまに楽しんでいただけるよう、私どもは今後も真心を込めてサポートさせていただきますので、これからもぜひよろしくお願いいたします」とコメントした。

「中村さまをはじめ、日本中のユーザーの皆さまに新次元のワクワクする体験をお届けすることができると考えております」と伊藤氏はコメント

「プロパイロット 2.0はとても魅力的な装備」

中村真司さん、明子さん夫妻

 また、納車の日を迎えた中村真司さんはアリアの購入第1号のオーナーになれた喜びを語ったほか、実はこれまで自身はクルマに強い興味を抱いてはいなかったが、災害発生時の給電設備として蓄電池の購入を考えるようになり、このときにBEVからも給電できることを初めて知ったことがきっかけになってBEVについて徹底的に調べるようになったと明かした。

 この作業の中でアリアを知り、東京モーターショーに出展されたコンセプトカーの写真を見ると、空気抵抗も考慮しているであろう機能美を持つエクステリアのデザインを美しいと感じ、ディスプレイが圧倒的な存在感を持っているインテリアも大好きになったと説明。また、ロングドライブはあまり得意ではない自分にとって、プロパイロット 2.0はとても魅力的な装備であり、絶対に欲しいと思うようになったという。

 納車されたこの週末には、プロパイロット 2.0を使ってアリアで軽井沢までドライブを楽しむ予定だと述べ、中村明子さんも洗練されたアリアのスタイルに引きつけられているとコメントしている。

 3人によるスピーチが終わったあとには、これからアリアを通じて中村夫妻のカーライフをサポートしていくことになる日産プリンス千葉販売の取締役 専務執行役員 豊永裕次氏から中村明子さんに花束が贈られ、中村真司さんには伊藤氏からアリア購入第1号車のキーが手渡されるセレモニーも行なわれた。

日産プリンス千葉販売 取締役 専務執行役員 豊永裕次氏から中村明子さんに花束を贈呈
伊藤氏から中村真司さんにアリア購入第1号車のキーが手渡された
ギャラリーでの納車セレモニー後には建物前のクルマ寄せに場所を移し、アリア購入第1号車が再登場
太陽光の下で中村夫妻のフォトセッション
アリア購入第1号車の公道デビューを記念するお見送りセレモニーを実施。実際にはナンバープレートの上に車名プレートを設置しているので、敷地外には出ずに停車。車名プレート取り外し、あらためて中村夫妻は自宅への帰路についた