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写真で見る 日産「アリア」
ワールドプレミアの会場から60枚以上の写真をお届け
2020年7月15日 14:15
- 2020年7月15日 発表
日産自動車「ARIYA(アリア)」はクロスオーバータイプのEV(電気自動車)。2019年10月に開催された「第46回東京モーターショー2019」においてコンセプトモデルを公開していたが、いよいよ市販車が姿を見せることになった。ただ、残念ながら実際に日本で市販されるのは2021年の中頃が予定されているため、詳しい仕様や装備、価格といった情報は未公開。また、今回撮影した車両も市販車に近い仕様ながら、スペックやディテール、装備名称など変更される可能性があるという。
新開発のEV専用プラットフォームを採用したボディは、4595×1850×1655mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2775mm。外観からは分からないものの、最大の重量物となるバッテリーを車体中央に配置する。バッテリーケース内にはクロスメンバーを配して、フラットなフロアを実現するとともに高い剛性を確保。同時に低重心化と前後重量配分の均等化も図られており、高い操縦性および安定性、同時に快適な乗り心地と高い静粛性を実現している。
EVパワートレーンも新開発。アリアではバッテリー電力量が65kWh、90kWhの2タイプが用意され、両モデルに2WDと4WD仕様をラインアップ。これにより、最高出力で見ると4タイプのモデルがリリースされることになる。
パワートレーンスペック
2WD | 4WD | |||
---|---|---|---|---|
バッテリー総電力量()は使用可能電力量 | 65kWh(63kWh) | 90kWh(87kWh) | 65kWh(63kWh) | 90kWh(87kWh) |
最高出力 | 160kW | 178kw | 250kW | 290kW |
最大トルク | 300Nm | 300Nm | 560Nm | 600Nm |
加速性能(0-100km/h:社内測定値) | 7.5秒 | 7.6秒 | 5.4秒 | 5.1秒 |
最高速度 | 160km/h | 160km/h | 200km/h | 200km/h |
航続距離(社内測定値) | 最大450km | 最大610km | 最大430km | 最大580km |
車両重量 | 1900kg~2200kg |
搭載されるモーターも新開発となっており、高速巡航時の消費電力を低減することで、最大航続距離はなんと610kmを実現。加えて、バッテリーの温度を一定に保つために水冷式の温度調整システムを搭載しており、最大130kWの急速充電に対応。30分の急速充電を行なうことで、最大375km分に相当する電力を充電することが可能となった。
パワートレーンでもう1つ注目したいのが、「e-4ORCE(e-フォース)」と名付けられた4WDシステム。アリアでは前後に計2つのモーターを搭載することで4輪駆動化を実現している。つまり、航続距離が短くなるという点ではガソリン車と変わらないが、出力も大幅にアップするためハイパワーバージョン的な位置付けになる。こうした特性を持つことで加速時に優れたトラクション性能を発揮するのはもちろん、減速時にも回生量を調節することで車体の沈み込みを抑えるといった制御を実現。さらにコーナリング時は4輪のブレーキ制御を個別に行なうことで、路面状況にかかわらずスムーズなコーナリングが楽しめるという。
内装で目立つのは物理ボタン廃し、静電タッチ式のハプティクススイッチを採用。電源ONでボタンが浮かび上がり、操作時には振動を指に伝えることで操作感を演出する。インパネには12.3インチのワイドディスプレイを並べて配置。各種情報を表示することが可能なほか、センターディスプレイをスワイプすることで、メーターディスプレイに情報を移動させるなど、シームレスな操作が可能になっている。音声認識技術も搭載しており、「ハローニッサン」と呼びかけることで、空調やナビゲーションを操作することができる。
スマートフォンからクルマの情報やエアコンの操作、ルートの転送などが可能なほか、Amazon Alexaにも対応。専用のアレクサスキルを利用することで、移動中の車内から、照明やエアコンなどスマートホームデバイスを操作することが可能となっている。
現状ではグレード構成や価格などは未公表。ボディカラーは2トーンカラーが9種類、モノトーン5種類が用意される。