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SUPER GT第2戦富士 予選、GT500は19号車 WedsSport ADVAN GR Supraがポール獲得、GT300は“驚速”BRZが2戦連続ポールポジション
2022年5月3日 17:25
- 2022年5月3日~4日 開催
SUPER GT第2戦「2022 AUTOBACS SUPER GT Round2 FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE」が、5月3日~4日の2日間にわたって富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催されている。5月3日の午前中に公式練習、午後に予選が行なわれ、明日4日の決勝レースに向けたグリッドが決定した。
GT500のポールポジションは、19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)、2位は24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)で横浜ゴム装着車は1位と2位を独占。3位は3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組、MI)となった。
GT300のポールポジションは、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)で、開幕戦に引き続き2戦連続でのポールポジション獲得となった。2位は10号車 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介組、DL)、3位は96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一組、DL)で、4位にもダンロップ装着車が入り、1-4をダンロップ装着車占める予選結果になった。
GT500は、19号車 WedsSport ADVAN GR Supraがポールポジション
5月3日の富士スピードウェイは、ゴールデンウィークということもあり多くの観客を迎えて開催されている。予選も快晴という天気の中で行なわれた。ただし気温は16℃と例年よりもやや低めで、予選や決勝レースの展開に大きな影響を与えると考えられた。
GT500の予選1回目(Q1)は、やはりタイヤの温まりに不安があるのか、ほとんどの車両が開始されて直ぐにコースに出てきた。いずれも長い時間コースを走ることで、タイヤにきちんと熱を入れる目的があると考えることができる。各車ともにメインストレートで蛇行してタイヤに熱を入れようとしていることが見てとれる。
このQ1でトップタイムをマークしたのは36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組、BS)、2位は37号車 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組、BS)でトムス勢が1-2フィニッシュ。3位は8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)となり、ホンダ勢の最上位となった。日産勢の最上位は4位に入った24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)で、Q2へ進んだ8台は、トヨタ4台、ホンダ2台、日産2台という構成になった。
前回の開幕戦で優勝した14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組、BS)は9位となったのに対して、前回2位だった100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)は6位でQ2へ進んでおり、開幕戦上位で重めのサクセスウェイト(上位に課せられる重量ハンデ)を詰んでいる車両でも明暗が分かれる形となった。
予選2回目(Q2)でも各チームともに早めにコースインしていった。やはりタイヤの温めがタイムを出す上で大きなポイントになっているからだと考えられる。
そうした中でトップタイムをマークしたのは、19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)が、最後の最後に自らのトップタイムをさらに縮める1分26秒137をマークして見事ポールポジションを獲得。ドライバーの阪口晴南選手は、2度目のポールポジションとなる。2位も同じく横浜ゴム装着車の24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z。
横浜ゴムは富士で行なわれた公式テストでの成果を今回のレースに持ち込んでおり、それが功を奏した形になる。3位は3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組、MI)、4位は8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)でホンダ最上位、5位は37号車 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組、BS)、6位は36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組、BS)となった。
GT500 第2戦富士 予選結果(暫定)
順位 | カーナンバー | 車両 | ドライバー | タイヤ | サクセスウェイト | Q1 | Q2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | WedsSport ADVAN GR Supra | 国本雄資/阪口晴南 | YH | - | 1分26秒769 | 1分26秒137 |
2 | 24 | リアライズコーポレーション ADVAN Z | 佐々木大樹/平手晃平 | YH | - | 1分26秒578 | 1分26秒449 |
3 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL Z | 千代勝正/高星明誠 | MI | 12 | 1分26秒701 | 1分26秒452 |
4 | 37 | KeePer TOM'S GR Supra | サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋 | BS | - | 1分26秒340 | 1分26秒548 |
5 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀/福住仁嶺 | BS | 2 | 1分26秒536 | 1分26秒569 |
6 | 38 | ZENT CERUMO GR Supra | 立川祐路/石浦宏明 | BS | 16 | 1分26秒768 | 1分27秒053 |
7 | 100 | STANLEY NSX-GT | 山本尚貴/牧野任祐 | BS | 30 | 1分26秒746 | 1分27秒161 |
8 | 36 | au TOM'S GR Supra | 坪井翔/ジュリアーノ・アレジ | BS | 10 | 1分26秒301 | 1分27秒273 |
9 | 14 | ENEOS X PRIME GR Supra | 大嶋和也/山下健太 | BS | 42 | 1分26秒810 | - |
10 | 12 | カルソニック IMPUL Z | 平峰一貴/ベルトラン・バゲット | BS | 8 | 1分26秒989 | - |
11 | 23 | MOTUL AUTECH Z | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | MI | 22 | 1分27秒090 | - |
12 | 16 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT | 笹原右京/大湯都史樹 | DL | - | 1分27秒305 | - |
13 | 64 | Modulo NSX-GT | 伊沢拓也/大津弘樹 | DL | - | 1分28秒853 | - |
14 | 39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 関口雄飛/中山雄一 | BS | 6 | 1分29秒133 | - |
15 | 17 | Astemo NSX-GT | 塚越広大/松下信治 | BS | 4 | 1分32秒072 | - |
※5位の8号車、6位の38号車、8位の36号車、15位の17号車は走路外走行(トラックリミット違反=4輪すべてがコース外に出てしまった)により当該タイムが削除になっている。
GT300は、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが2戦連続ポール獲得。また1~4位までダンロップ装着車が独占
GT300の予選1回目(Q1)は、通例通りAグループ、Bグループに分けられ、それぞれ10分間行なわれた。Q1のAグループでは、前回の開幕戦で優勝した56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)などが含まれており、56号車は前回の優勝で20点獲得したため、その3倍となる60kgのサクセスウェイトをいきなり積んだ状態で走ることになり、そのあたりのランキング上位勢が予選2回目(Q2)へ進めるかが焦点となった。
そのAグループでトップタイムをマークしたのは96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一組、DL)で、2人合わせて100歳を超えるという超ベテランコンビのうち高木真一選手がトップタイムをマーク。2位は34号車 BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治組、DL)、3位は88号車 Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組、YH)となった。注目の60kgのサクセスウェイトを搭載した56号車は9位とのタイム差わずか0.021秒でギリギリ8位に入りQ2に進出。また、前回3位になってサクセスウェイト33kgを搭載している65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組、BS)も4位でQ2へと進んた。
Q1のBグループには、前回2位になった18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進組、YH)が含まれており、こちらもポイント×3倍ということで45kgのサクセスウェイトを搭載。Aグループと同じく前戦での上位マシンがQ2へ進めるかが焦点になる。
このBグループでトップタイムをマークしたのは、前回のレースでも好調さを見せていた9号車 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ組、YH)。2位は2号車 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威組、BS)、3位は52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(川合孝汰/菅波冬悟組、BS)で、レギュラードライバーがPCR検査で陽性となってしまったために急遽代役に抜擢された菅波冬悟選手が素晴らしい走りを見せた。なお、注目の18号車は10位に終わり残念ながらQ2へ進むことはできなかった。
Q2では、前回の開幕戦でもポールポジションを獲得した61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)が2位に0.365秒差をつけてポールポジションを2戦連続で獲得。2位は10号車 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介組、DL)が、3位は96号車 K-tunes RC F GT3、4位には34号車 BUSOU raffinee GT-Rが入り、ダンロップ装着車が1位~4位までを独占する結果となった。5位は65号車 LEON PYRAMID AMG、6位は11号車 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍組、DL)となった。なおポイントリーダーの56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rは14位となる。
明日の決勝レースは14時にスタートが切られ、450kmという長丁場のレースになる。タイヤ交換義務などもなく、ドライバーも全体の2/3を超えないという制限の中であれば連続してドライブすることも可能という新しいスポーティングレギュレーションの中で行なわれる最初のレースになるだけに、各チームがどのような戦略を採ってくるか、注目の決勝レースになりそうだ。
GT300 第2戦富士 予選結果(暫定)
順位 | カーナンバー | 車両 | ドライバー | タイヤ | サクセスウェイト | Q1 | Q2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口卓人/山内英輝 | DL | 9 | 1分36秒242 | 1分34秒888 |
2 | 10 | TANAX GAINER GT-R | 富田竜一郎/大草りき/塩津佑介 | DL | 15 | 1分35秒782 | 1分35秒253 |
3 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田守男/高木真一 | DL | - | 1分35秒816 | 1分35秒273 |
4 | 34 | BUSOU raffinee GT-R | 柳田真孝/井出有治 | DL | - | 1分36秒210 | 1分35秒367 |
5 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生尚弥/篠原拓朗 | BS | 33 | 1分36秒237 | 1分35秒430 |
6 | 11 | GAINER TANAX GT-R | 安田裕信/石川京侍 | DL | 3 | 1分36秒047 | 1分35秒486 |
7 | 52 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT | 川合孝汰/菅波冬悟 | BS | - | 1分35秒763 | 1分35秒542 |
8 | 88 | Weibo Primez ランボルギーニ GT3 | 小暮卓史/元嶋佑弥 | YH | - | 1分36秒215 | 1分35秒561 |
9 | 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | 谷口信輝/片岡龍也 | YH | 12 | 1分36秒295 | 1分35秒621 |
10 | 55 | ARTA NSX GT3 | 武藤英紀/木村偉織 | BS | - | 1分36秒271 | 1分35秒941 |
11 | 60 | Syntium LMcorsa GR Supra GT | 吉本大樹/河野駿佑 | DL | - | 1分36秒092 | 1分35秒963 |
12 | 7 | Studie BMW M4 | 荒聖治/アウグスト・ファルフス/近藤翼 | MI | - | 1分36秒147 | 1分35秒974 |
13 | 87 | Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 | 松浦孝亮/坂口夏月 | YH | 9 | 1分36秒148 | 1分36秒077 |
14 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | 藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | YH | 60 | 1分36秒315 | 1分36秒097 |
15 | 2 | muta Racing GR86 GT | 加藤寛規/堤優威 | BS | - | 1分35秒745 | 1分36秒769 |
16 | 9 | PACIFIC hololive NAC Ferrari | 木村武史/ケイ・コッツォリーノ | YH | 24 | 1分35秒385 | 1分37秒385 |
17 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林崇志/太田格之進 | YH | 45 | 1分36秒298 | - |
18 | 6 | Team LeMans Audi R8 LMS | 片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン/川端伸太朗 | YH | 18 | 1分36秒336 | - |
19 | 20 | シェイドレーシング GR86 GT | 平中克幸/清水英志郎 | DL | - | 1分36秒498 | - |
20 | 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | 青木孝行/田中篤/柴田優作 | YH | - | 1分36秒665 | - |
21 | 244 | HACHI-ICHI GR Supra GT | 佐藤公哉/三宅淳詞 | YH | - | 1分36秒963 | - |
22 | 30 | apr GR86 GT | 永井宏明/織戸学/平良響 | YH | - | 1分36秒693 | - |
23 | 5 | マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 | 冨林勇佑/平木玲次 | YH | - | 1分37秒078 | - |
24 | 31 | apr GR SPORT PRIUS GT | 嵯峨宏紀/中山友貴 | BS | - | 1分36秒889 | - |
25 | 25 | HOPPY Schatz GR Supra | 松井孝允/野中誠太 | YH | - | 1分37秒434 | - |
26 | 48 | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 井田太陽/田中優暉 | YH | - | 1分38秒447 | - |
27 | 22 | アールキューズ AMG GT3 | 和田久/城内政樹 | YH | - | 1分38秒561 | - |
28 | 50 | Arnage MC86 | 加納政樹/阪口良平/末廣武士 | YH | - | no time | - |