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トヨタ 2022年3月期通期決算 営業収益31兆3795億円、営業利益2兆9956億円で増収増益と過去最高に

2022年5月11日 発表

2022年3月期通期連結業績(2021年4月1日~2022年3月31日)

 トヨタ自動車は5月11日、2022年3月期通期決算を発表した。2022年3月期通期連結業績(2021年4月1日~2022年3月31日)は、営業収益31兆3795億円、営業利益2兆9956億円と増収増益。コロナ禍前に遡っても、過去最高の営業収益、営業利益となった。税引き後の利益についても2兆8501億円となり、当期利益率は9.1%となった。

 連結販売台数は823万台(前期比107.6%)となり、トヨタ・レクサス販売台数は951万台(同104.7%)、グループ販売台数1038万台(104.7%)。電動化比率は23.7%から28.4%へと上昇している。

 通期営業利益の増減要因としては、為替変動の影響が6100億円増、原価改善の努力により3600億円減(原価改善2800億円増、資材高騰6400億円減)、営業面の努力8600億円、そのほか921億円。とくに原価改善の努力では収益増につながることが多いのだが、資材高騰が6800億円減とマイナスインパクトが大きいことが分かる。この影響は過去最高とのことで、トヨタの経営に対しての強い影響が出ていることが分かる。

2022年3月期 決算サマリー
通期連結販売台数
通期連結営業利益増減要因
所在地別営業利益
配当金

 2023年3月期の通期連結販売台数は885万台(107.5%増)を見込む。通期連結決算は営業収益33兆円(1兆6205億円増)、営業利益2兆4000億円)(5956億円減)を見込んでおり、増収とはなるものの資材高騰などで1兆4000億円の減収を見込み、結果としての減収を予測している。

 近健太氏によると、円安の影響よりも世界的規模の原材料高騰が影響が出ているとのことで、この原材料高騰の原価改善を資材の節約・軽量化など自動車設計・生産の工夫で吸収していくことが必要と語る。

2023年3月期 販売台数見通し
2023年3月期 連結決算見通し
2023年3月期 連結営業利益増減要因
参考 台数見通し
販売台数について