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レクサス、ポー・ユン・ルーさんによる認知症高齢者のリハビリテーション支援ツール「Rewind」を「LEXUS DESIGN AWARD 2022」グランプリ作品に決定
2022年5月18日 13:09
- 2022年5月12日 発表
レクサス(トヨタ自動車)は、次世代を担うクリエイターの育成・支援を目的とした国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2022」において、ポー・ユン・ルーさんによる認知症高齢者のリハビリテーション支援ツール「Rewind」をグランプリに決定した。
「Rewind」は、日常生活において慣れ親しんだ動作を、デジタルデバイスを用いて再現することで、認知症高齢者の記憶を呼び起こす一助とするリハビリテーション支援ツール。手に持ったデバイスによる動作が、ペアリングされたモニター上に視覚的・聴覚的なフィードバックとして反映され、記憶を呼び起こすきっかけとなるとしている。
グランプリ作品は、57の国と地域から集まった1726点の応募の中から選ばれ、豊かな社会とよりよい未来を創造するためにLEXUSが掲げる3つの基本原則「Anticipate(予見する)」「Innovate(革新をもたらす)」「Captivate(魅了する)」、そして、今回新しく審査項目として追加された「Enhance Happiness(そのアイデアがいかに人々に幸せをもたらすか)」を最も具現化していると評価され、グランプリに選出された。
グランプリを受賞したポー・ユン・ルーさんは「『Rewind』という作品によって、より多くの人々の生活の向上に貢献したいという想いが、実現に近づいたことをとてもうれしく思っています。素晴らしいメンターの方々をはじめ、一緒に取り組んできたエンジニア、プログラマー、ヘルスケアの専門家、そして試作品を試してくださった高齢者の皆さんのお力添えなしには到底実現できませんでした。LEXUS DESIGN AWARDが、このアイデアを実現するきっかけになったことは間違いありません。また、世界各国の熱意に満ちた入賞者たちと出会い、彼らから多くを学べたことにも心から感謝しています。LEXUS DESIGN AWARDでの経験は本当に刺激にあふれた実りあるものでした。今後も、より良い未来のためのデザインに挑戦し続けていきたいと思います」と感想を述べている。
LEXUS DESIGN AWARDは、2013年に創設された世界中の新進気鋭のクリエイターに焦点を当てる国際デザインコンペティション。よりよい未来を形成する力を持った作品を制作するデザイナーやクリエイターを支援することによって、社会に貢献するアイデアを育むことを目的としている。同賞は、世界的に認知された一流のデザイナーをメンターとして、提案したデザイン案のプロトタイプ化に取り組む貴重な機会を6組の入賞者に提供している。
グランプリ受賞者のポー・ユン・ルーさんを含めた6組の入賞者は、2022年の1月以降、アイデアを形にしていくプロトタイプの制作に取り組み、メンターを務める、サム・バロン氏、ジョー・ドーセット氏、早野洋介氏、サビーヌ・マルセリス氏らの指導のもと、約3か月間かけてアイデアをブラッシュアップし、それぞれのアイデアをプロトタイプとして形に仕上げた。
今後、LEXUS DESIGN AWARD 2022の入賞者6組のプロトタイプは、6月6日〜12日にイタリアで開催される世界最大級のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2022」のレクサス展示エリア内で一般公開予定。