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ニュル24時間レース、スバル/STIの「WRX STI」はリタイア

2022年5月26日〜29日(現地時間) 開催

スバルとSTIが7度目のクラス優勝を目指した参戦車両「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022」

 STI(スバルテクニカインターナショナル)は、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットで開催された、ニュル24時間レース「第50回ニュルブルクリンク24時間レース」(現地時間:5月26日〜29日開催)に参戦。7度目のクラス優勝を目指した参戦車両「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022」は、レーススタート後、約11時間経過した深夜に発生したアクシデントによりリタイアとなった。

 新型コロナウイルス感染症の影響により2020年、2021年は参戦が見送られ3年ぶりの挑戦となるSUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022は、これまでと同様に2.0リットル以下のターボエンジン搭載車が競う「SP3T」クラスに参戦し、同クラスで7度目の優勝を目指していた。チーム総監督は辰己英治氏、監督は沢田拓也氏が担当。ドライバーは、カルロ・ヴァン・ダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)、マセール・ラッセー選手(ドイツ)、佐々木孝太選手(日本)の布陣で挑んだ。

 レースは、5月28日15時40分(現地時間)にフォーメーションラップがスタート。レーススタート後、10時間経過時点で順位はクラストップのポジションを走行していたが、約11時間経過した深夜にアクシデントが発生。場所は6km地点先の左コーナーで、アクシデント発生時には250km/h以上の速度が出ていたが、ドライバーの佐々木孝太選手は無傷だった。

 パドックに戻ってきた車両を確認すると、ボディ右側をガードレールにヒットした際、フレーム部分にダメージを受けており、レース中の修復は不可能と判断。チームは、残念ながら朝6時前にリタイアを決めた。

 車両については、フロント両輪が特に激しく損傷しており、また右後輪もサスペンションアームが曲がっていた。原因としては、車載データなどから左前輪のサスペンションが何らかの理由で破損し、それによってホイールリムの内側を削り、バーストを起こした。その地点が6速全開で進入する場所のため、拍子でコース右側のガードレールにあたり勢い余ってコースを横断して停止したと考えられている。