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トヨタ、ル・マン24時間で小林可夢偉選手が初日の予選トップ GR010 HYBRID 7号車が暫定ポール

2022年6月9日 発表

GR010 HYBRID 7号車の小林可夢偉選手

 TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は6月8日(現地時間)、フランス・ル・マンのサルト・サーキットで開催されているル・マン24時間レースの予選セッションで、小林可夢偉選手がドライブするGR010 HYBRID 7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス組)が3分27秒247と、この日のトップタイムを記録して暫定ポールを獲得した。

 暫定ポールポジションを獲得した7号車の小林選手は、予選セッション序盤にトップタイムをマーク。一方、出走が遅れたGR010 HYBRID 8号車(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮組)は、コースイン後まもなくGT車両のアクシデントで赤旗中断。アクシデントのあったGT車両移動後、予選セッションが再開されたが、ハートレー選手がアタックに入ろうとしたタイミングでコース上には雨が降り始め、8号車は総合29番手のタイムで予選セッションを終えた。

 6月9日には、第90回ル・マン24時間レースのスターティンググリッドを決定する30分間のハイパーポールセッションが行なわれ、このハイパーポールで各車両のドライバー1人のベストタイムでグリッドが決定される。

GR010 HYBRID 7号車

 TGRチームの目標は6年連続ポールポジション獲得であり、ル・マンでの新たな記録に名を刻むこと。小林選手にとっては、自身5度目のポールポジション獲得のチャンスでもあり、もし達成できれば、ル・マンの伝説的ドライバーである、ジャッキー・イクス選手に並ぶ大記録となる。また、TGRにとっても、今年ポールを獲得すれば、ル・マンにおける通算ポールポジション記録で、歴代2位のアウディと並ぶ。

 TGRチーム代表 兼 7号車ドライバーの小林可夢偉選手は「レースウィークが始まって嬉しいですし、週末に向けた準備を進めています。今日は走れる時間が長く、テスト同様に多くの周回をこなし、様々なコンディション下での車両バランスなどを確認することができました。全てが順調に進んでいて、予選で最速タイムを出せたのはよかったです。とはいえアタックしたのは1周だけで、あとはテストに集中しました。もちろん、明日はポールポジションも狙っていますが、われわれの目標はあくまでも、決勝レースで勝てる車両を作り上げることです」とコメントしている。

GR010 HYBRID 8号車