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「第90回ル・マン24時間レース」車検を3年ぶりにパブリック広場で実施 公道にレーシングカーが並ぶ

2022年6月3日~4日(現地時間)実施

「第90回ル・マン24時間レース」の車検が3年ぶりにパブリック広場で実施された

取材の許可も3年ぶりに下りたル・マン24時間耐久レース

 6月11日~12日(現地時間)にかけて、フランスのル・マン市にあるサルト・サーキットにて、伝統の耐久レース「第90回ル・マン24時間レース」が開催されるが、開催に先立ち6月3日~4日にはパブリック広場にて車検が実施された。

 ル・マン24時間耐久レースは、FIA WEC(世界耐久選手権)の第3戦で、実に3年ぶりに取材の許可が下りた。例年なら日曜日から始まる車検だが、今年はテストデーが車検の翌日となり、金曜日からの2日間となった。

 コロナ禍の2年間はサーキット内で車検が行なわれたため、3年ぶりに近くでハイパーカーを見られると、初日は平日だったので例年ほどの賑わいはなかったものの、観客が広場に集まった。

 車検1番手に登場したのは日本から参加の「57号車 KESSEL RACING」、もう1台の「D'STATION RACING」は翌日の土曜日に登場した。また、2021年の優勝車であるトヨタ「GR010 HYBRID」は現地ファンにも大人気。記念撮影では昨年現役を引退した中嶋一貴TGR Europe副会長も顔を見せた。

パブリック広場の車検場に1番に登場した57号車
57号車:KESSEL RACINGは、参戦クラス:LM GTE AM、参戦マシン:フェラーリ「488 GTE EVO」、使用タイヤ:ミシュラン、ドライバー:木村武史選手、ミケル・イェンセン選手、フレデリック・シャンドルフ選手
CARGUY代表の木村武史氏もドライバーとしてステアリングを握る。今年で4年連続の参戦となる
突然のスコールに見舞われたパブリック広場
777号車:D'STATION RACINGは、参戦クラス:LM GTE AM、参戦マシン:アストンマーティン「ヴァンテージ AMR」、使用タイヤ:ミシュラン、ドライバー:星野敏選手、藤井誠暢選手、チャーリー・ファグ選手
NEXUSグループ代表でありD'station Racing チームオーナーでもある星野敏選手
藤井誠暢選手はD'station Racing チームマネージングディレクターも務めている
広場ではトークショーも行なわれた

ル・マン24時間レース5連覇に挑むTOYOTA GAZOO Racing

 昨年ハイパーカークラスを制した小林可夢偉選手、マイク・コンウェイ選手、ホセ・マリア・ロペス選手が駆る「GR010 HYBRID 7号車」は連覇を目指す。ちなみに1か月前に行なわれたWEC第2戦のスパ・フランコルシャン6時間耐久レースでは、今季初勝利を挙げている。

「GR010 HYBRID 8号車」はセバスチャン・ブエミ選手、ブレンドン・ハートレー選手、そして新たに平川亮選手が加入。平川選手は過去にLMP2クラスで2度ル・マンに出場しているが、トップカテゴリーでル・マンを戦うのは今回が初となる。

 また、今年からTGR Europeの副会長という新たな任に就いて初めてのル・マンとなる中嶋一貴氏は、コース内外でのチームマネージメントという重要な役割を担い、豊田章男TGRチームオーナーの思いを胸に、プロフェッショナルでより家族的なチームの雰囲気づくりとオペレーションの強化に務めるという。

7号車 TOYOTA GAZOO RACINGは、参戦クラス:HYPERCAR、参戦マシン:トヨタ「GR010 HYBRID」、使用タイヤ:ミシュラン、ドライバー:小林可夢偉選手、マイク・コンウェイ選手、ホセ・マリア・ロペス選手
8号車 TOYOTA GAZOO RACINGは、参戦クラス:HYPERCAR、参戦マシン:トヨタ「GR010 HYBRID」、使用タイヤ:ミシュラン、ドライバー:セバスチャン・ブエミ選手、ブレンドン・ハートレー選手、平川亮選手
中嶋一貴TGR Europe副会長も参列
地元ファンも多いTGR Europe