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キャデラック、新型マシン「LMDh-V.Rプロトタイプ」デザイン公開 2023年のル・マン24時間挑戦へ

2021年8月24日(現地時間) 発表

開発中の「LMDh-V.Rプロトタイプ」

ウイングレスの新型マシン

 キャデラックは8月24日(現地時間)、2023年に第4世代のキャデラックVシリーズ「LMDh-V.Rプロトタイプ」で、IMSAウェザーテックスポーツカー選手権およびACO(フランス西部自動車クラブ)のLMDhカテゴリーに参戦することを発表した。アメリカの耐久レースでの豊富な経験を活かして、ル・マン24時間レースでの総合優勝を目指すとしている。

 新型LMDh-V.Rプロトタイプは、現在のDPiクラスに代わる新たな耐久レースの最上位クラスであるIMSAおよびACOのLMDhカテゴリーの仕様に沿って設計されたマシン。ほかの参戦チームと同様に、基準シャシーをベースに新型ハイブリッドパワートレインシステムを搭載するほか、独自の内燃エンジンと特徴的なボディワークで仕上げるという。マシンはキャデラック「DPi-V.R」と同様に、GMデザインとコンストラクターであるダラーラとの共同製作になるという。

 レースではチップ・ガナッシ・レーシングとAXR(アクション・エクスプレス・レーシング)と提携し、2023年1月に開催される「ロレックス・デイトナ24時間レース」で初めてサーキットに登場する予定としている。

 チップ・ガナッシ・レーシング代表のガナッシ氏は「私たちは新型キャデラックLMDhの実走を楽しみにしています。私たちはGMと3つの異なるレース分野で素晴らしい関係を築いてきました。これから1年半に渡ってキャデラックとダラーラと一緒にマシンを開発することを楽しみにしています」と述べている。

 また、AXRチームマネージャーのゲイリー・ネルソン氏は「IMSAのLMDhカテゴリーは複数のメーカーと激しい争いになると思いますが、2017年以来キャデラックDPi-VRをオリジナルチームの1つとして運営することに大きな成功を収めてきました。また、キャデラック・レーシングの次の章に参加できることを楽しみにしています」とコメントしている。

 キャデラックのグローバル・バイス・プレジデントであるローリー・ハーベイ氏は「キャデラックVシリーズは、約20年間にわたり、レーストラックで得られた勝利のテクノロジーを公道を走るパフォーマンスカーにもたらしてきました。そして、国際的なモータースポーツの最高レベルであるこのエキサイティングな新しい章に参戦することで、その伝統を引き継ぐことを楽しみにしています」と述べている。