ニュース

キャデラック、新型「エスカレード」発表 東京オートサロン2021で国内初公開予定

業界初「湾曲型OLEDディスプレイ」など採用

2020年11月12日 発表

キャデラック エスカレード プラチナム:1490万円

キャデラック エスカレード スポーツ:1520万円

キャデラックが新型「エスカレード」を発表

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは11月13日、フルサイズラグジュアリーSUVの新型「キャデラック エスカレード」の販売を開始した。価格は「キャデラック エスカレード プラチナム」が1490万円、「キャデラック エスカレード スポーツ」が1520万円。納車開始については、2021年夏ごろを予定している。

 なお、GMジャパンでは、新型エスカレード発売を記念して好みのエクステリアカラー・インテリアカラーが選べる「プレオーダーキャンペーン」を2020年11月13日~2021年1月17日の期間限定で実施。

 加えて、2021年1月15日~1月17日に幕張メッセで開催予定の「東京オートサロン 2021」において新型キャデラック エスカレードを国内初公開する予定。

 新型キャデラック エスカレードは乗車定員7名のSUV。ボディサイズは5382×2060×1948mm(全長×全幅×全高)。最高出力313kW(426PS)/5600rpm、最大トルク623Nm(63.6kgfm)/4100rpmを発生するV型8気筒OHV 6.2リッターエンジンを搭載して、トランスミッションは10速AT、駆動方式はセレクタブル4WDを採用する。

キャデラック エスカレード プラチナム
キャデラック エスカレード スポーツ

 ホイールベースで+121mm、全長で+187mm拡大したことによる新たな車両構造や、新しい独立懸架リアサスペンション採用によって室内のフロア高が低く抑えられ、キャビン空間とラゲッジスペースを拡大。前世代モデルと比較で、3列目シートのレッグルームはおよそ40%拡大。居住空間が広がるだけでなく、2列目および3列目のシートにもより簡単にアクセスできるようになり、3列目乗員のより快適な着座姿勢を実現させたとしている。

 新開発の独立懸架リアサスペンションは、各ホイールが個別に路面状況に対応し、乗り心地、ステアリングの応答性、ドライバーのコントロール性を向上。また、世界最速で反応するサスペンション技術「マグネティックライドコントロール」は改良を加えた最新システムを採用。センサーで継続的に路面の変化を“読み取る”ことで、ほぼ瞬時にショックアブソーバーの減衰率を調整。従来のコンピューター制御のものよりもはるかに高速に反応し、車体の上下動やボディロール、大型SUV固有の振動を軽減。さらに、きめ細かな車高の調整を行なう「アダプティブエアライドサスペンション」、あらゆる状況下で可能な限りのトルクをホイールに供給しトラクションを向上させる「電子制御式リミテッドスリップディファレンシャル(eLSD)」との組み合わせで、極めて優れたボディコントロールと卓越した俊敏性を提供するという。

業界初の「湾曲型OLEDディスプレイ」を搭載

業界初の「湾曲型OLEDディスプレイ」搭載

 インテリアでは、業界初の「湾曲型OLEDディスプレイ」を搭載。対角線の長さが38インチ超の大型ディスプレイエリアを備え、現在生産されている車載用ディスプレイの中で最大の色域(ピクセル密度が4Kの2倍)を提供。鮮やかな色や画質を特徴とするOLEDは、車両ディスプレイを覆うフードの必要がなく、より明るく乱反射のない環境を作り出し、湾曲形状での視認性を向上させた。

画期的な音響空間「AKG製オーディオテクノロジー」を初採用

「AKG製オーディオテクノロジー」を初採用

 マイクやヘッドフォンで世界的に知られるAKGのオーディオテクノロジーを、初めて自動車のオーディオシステムに導入。36のスピーカーで構成された画期的な音響空間は、驚くほど鮮明で没入感のあるサウンドエクスペリエンスを提供するという。また、前後乗員の声を内蔵マイクで捉えてスピーカーから出力することで、広い車内でのコミュニケーションを強化した。

安全性や快適性を向上させる各種装備を採用

 安全装備として、4台の外部カメラで撮影した車両周辺の状況を、200万画素の鳥瞰図で表示する「サラウンドビジョン」を標準装備。最大9つのカメラビュー(リアカメラガイドラインを含む)を提供し、より簡単なヒッチ操作をサポートする牽引統合パッケージを採用。

 快適装備となる、新型の「リアシートエンターテインメント」は、クラス初の12.6インチ独立タッチ式HDディスプレイを左右のシートバックに備え、HDMIおよびUSB入力を介してゲーム、音楽、映像を再生するストリーミング機能、スマートフォンのミラーリングが可能。車内各所に各種充電/入力ポートを用意したほか、フロアコンソール内冷蔵庫には冷凍機能も追加した。

最新のカーナビゲーションシステム「クラウドストリーミングナビ」を搭載

 カーナビでは、GMジャパンがゼンリンデータコムと共同開発した完全通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」を標準装備して、トンネルなどGPSで測位できない環境でも自律航法が可能。最新の地図を常にストリーミングしてデータ更新される。