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GM、キャデラックの新型3列シートSUV「XT6」発表会
ATを9速化した新型「XT5」や仕様変更した「エスカレード」も展示
2019年12月4日 09:48
- 2019年12月3日 開催
- XT6:870万円
- XT5:650万円~785万円
- エスカレード:1377万円~1416万円
ゼネラルモーターズ・ジャパンは、2020年1月1日に発売するキャデラックブランドの新型3列シートSUV「XT6」の発表会を都内で開催した。
キャデラック XT6は1月のデトロイトショー 2019で世界初公開された新規モデル。ボディサイズ5060×1960×1775mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2860mmの車体に3列シートを備え、6人乗りを可能としたクロスオーバーSUV。最高出力231kW(314PS)/6700rpm、最大トルク368Nm(37.5kgfm)/5000rpmを発生するV型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンを搭載し、トランスミッションに8速ATを採用する。駆動方式は4WDで、モードセレクト機能を備える「インテリジェントAWD」を搭載。ステアリング位置は左のみ。
ラインアップモデルとして日本導入されるのは、870万円の「プラチナム」単一となるが、デビューを記念する限定車「NIGHT CRUISE EDITION(ナイトクルーズエディション)」を30台限定で同時発売。ナイトクルーズエディションでは日本導入モデル未設定の「サテンスティールメタリック」でボディがカラーリングされ、ラインアップモデルのプラチナムには装備されない先進的なセーフティ機能「ナイトビジョン」を特別装備。価格は910万円となる。
このほかに会場では、XT6と同じく2020年1月1日に発売する新型「XT5」、一部仕様変更と価格改定を行なって12月3日に発売した「エスカレード」も車両展示された。価格はXT5が650万円~785万円、エスカレードが1377万円~1416万円。
XT5では最高出力231kW(314PS)/6700rpm、最大トルク368Nm(37.5kgfm)/5000rpmを発生するV型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンはそのままに、組み合わせるATを8速から9速に多段化。より俊敏で滑らかな加速を実現しており、さらに大きなエンジンパワーが不要な状況では、6気筒のうち2気筒を休止させる「4気筒モード」の制御を行なう「アクティブフューエルマネージメント」を採用。経済性や環境性能を高めている。
このほか、外観ではフロントグリルを横桟タイプからメッシュタイプに変更し、サイドモールディングやホイールのデザインを変更。新グレードとなる「プラチナム スポーツ」ではフロントグリルやルーフレールなどがダークカラー化され、パドルシフトやスポーツチューンドAWD、アクティブダンピングサスなどを搭載。アクティブなイメージと走りを手に入れたモデルとなっている。
エスカレードでは「SPORT EDITION」のボディカラーに「サテンスティールメタリック」を追加。全車の装備品から「フロントヘッドレスト内蔵デュアルディスプレー」を廃止して価格を抑えている。
発表会ではゼネラルモーターズ・ジャパン 代表取締役社長 若松格氏がプレゼンテーションを実施。若松社長はまず、キャデラックやゼネラルモーターズ・ジャパンの現状について触れ、キャデラックでは現在、2015年に発表した10か年計画に沿って事業を展開。ブランドの刷新を進めており、現在は第2フェーズとして「お客さまとの深いつながり」「ディーラーネットワークの充実」「ラインアップ、サービス体制の拡張」に取り組んでいるという。
新型モデルとなるXT6は、まさに新たに開発した商品を世に送り出してラインアップを拡充するモデルとなり、キャデラックのSUVラインアップを広げる大切な1台になるという。また、2015年から行なっている取り組みの成果として販売台数が拡大しており、2018年は40年ぶりに販売記録を更新しているとアピール。2021年には55万台の販売を目指しているとした。
2020年1月から販売を開始するXT6について若松社長は、キャデラックの最新SUVデザインの方向性を採用した内外装が与えられ、室内空間についてはクラストップクラスだとアピール。広さだけではなく、ノイズキャンセルシステムを採用して静粛性もクラストップであるとした。
自然吸気で314PS/368Nmを発生するV型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンと9速ATの組み合わせたパワートレーンにより、鋭い加速性能を発揮することに加え、低負荷時には2気筒を休止させるアクティブフューエルマネージメント、リアタイヤの駆動を遮断するインテリジェントAWDにより良好な燃費も兼ね備えているという。
ADAS(先進運転支援システム)ではレーダーやカメラなどのセンサー類を組み合わせて自車の周辺状況を検知。「アダプティブクルーズコントロール」や「サイドブラインドゾーンアラート」「歩行者対応リアブレーキ」など20種類以上の機能を標準装備している。