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GM、キャデラックの新型3列シートSUV「XT6」発表会

ATを9速化した新型「XT5」や仕様変更した「エスカレード」も展示

2019年12月3日 開催

XT6:870万円

XT5:650万円~785万円

エスカレード:1377万円~1416万円

新型3列シートSUV「XT6」とゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 若松格氏

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは、2020年1月1日に発売するキャデラックブランドの新型3列シートSUV「XT6」の発表会を都内で開催した。

 キャデラック XT6は1月のデトロイトショー 2019で世界初公開された新規モデル。ボディサイズ5060×1960×1775mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2860mmの車体に3列シートを備え、6人乗りを可能としたクロスオーバーSUV。最高出力231kW(314PS)/6700rpm、最大トルク368Nm(37.5kgfm)/5000rpmを発生するV型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンを搭載し、トランスミッションに8速ATを採用する。駆動方式は4WDで、モードセレクト機能を備える「インテリジェントAWD」を搭載。ステアリング位置は左のみ。

 ラインアップモデルとして日本導入されるのは、870万円の「プラチナム」単一となるが、デビューを記念する限定車「NIGHT CRUISE EDITION(ナイトクルーズエディション)」を30台限定で同時発売。ナイトクルーズエディションでは日本導入モデル未設定の「サテンスティールメタリック」でボディがカラーリングされ、ラインアップモデルのプラチナムには装備されない先進的なセーフティ機能「ナイトビジョン」を特別装備。価格は910万円となる。

「キャデラック XT6 プラチナム」(シャドーメタリック)
ボディサイズは5060×1960×1775mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2860mm
「3L」型のV型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンは、最高出力231kW(314PS)/6700rpm、最大トルク368Nm(37.5kgfm)/5000rpmを発生
タイヤサイズは前後235/55R20
2列目と3列目のシートを前方に倒してフラットな空間を作り出すことが可能。ラゲッジスペースの右側面のスイッチで、モーターによる2列目シートの格納、3列目シートの格納&復帰が操作できる
ラゲッジフロアに深めのサブトランクを用意。リッドのヒンジ内に内蔵するバネの力で開閉角度を自由に調整可能
セミアニリン仕上げの本革をシート表皮に採用。フロントシートはベンチレーション機能を備える8ウェイパワーシートとなる
ドアトリムにカーボン素材のアクセントを設定
14スピーカーシステムの「Bose Performance Series サラウンドサウンド」を標準装備
ドアのアウターグリップにLEDを内蔵。夜間などに発光して位置が分かりやすいようにする
XT6 プラチナムのインテリア。インパネ加飾にウッドとカーボンの異素材を組み合わせて使い、ラグジュアリー感と温かみを表現
ステアリングホイールはレザータイプ。スポーク部分に「アダプティブクルーズコントロール」の操作スイッチなどをレイアウトする
大型2眼式メーターを採用。スピードメーターは260km/hスケール
トランスミッションは9速ATとなる
XT6 プラチナム(クリスタルホワイトトゥリコート)
リアハッチに備える「400」の数字は、このクルマの搭載エンジンが400Nmクラス(350Nmオーバーで450Nm未満)であることを示している
標準装備の「インテリジェント マトリックス LED ヘッドランプ」は、対向車をカメラで検知した場合、対象となるハイビームを消灯して防眩する機能を搭載
「キャデラック XT5」

 このほかに会場では、XT6と同じく2020年1月1日に発売する新型「XT5」、一部仕様変更と価格改定を行なって12月3日に発売した「エスカレード」も車両展示された。価格はXT5が650万円~785万円、エスカレードが1377万円~1416万円。

 XT5では最高出力231kW(314PS)/6700rpm、最大トルク368Nm(37.5kgfm)/5000rpmを発生するV型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンはそのままに、組み合わせるATを8速から9速に多段化。より俊敏で滑らかな加速を実現しており、さらに大きなエンジンパワーが不要な状況では、6気筒のうち2気筒を休止させる「4気筒モード」の制御を行なう「アクティブフューエルマネージメント」を採用。経済性や環境性能を高めている。

 このほか、外観ではフロントグリルを横桟タイプからメッシュタイプに変更し、サイドモールディングやホイールのデザインを変更。新グレードとなる「プラチナム スポーツ」ではフロントグリルやルーフレールなどがダークカラー化され、パドルシフトやスポーツチューンドAWD、アクティブダンピングサスなどを搭載。アクティブなイメージと走りを手に入れたモデルとなっている。

 エスカレードでは「SPORT EDITION」のボディカラーに「サテンスティールメタリック」を追加。全車の装備品から「フロントヘッドレスト内蔵デュアルディスプレー」を廃止して価格を抑えている。

XT5 プラチナム スポーツ(レッドホライゾンティントコート)
ボディサイズは4825×1915×1700mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2860mm
V型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンは最高出力231kW(314PS)/6700rpm、最大トルク368Nm(37.5kgfm)/5000rpmを発生
タイヤサイズは前後235/55R20
XT5 プラチナム スポーツのインテリア
ステアリングホイールにパドルシフトを装備
大型2眼式メーターを採用。スピードメーターは260km/hスケール
フロントシートヒーターを全車標準装備
リアシートは40:20:40分割から60:40分割に変更された
ウルトラビューパノラミック電動サンルーフも全車標準装備となる
ラゲッジスペースの両サイドにレールを備える「カーゴマネジメントシステム」を採用
「キャデラック エスカレード プラチナム」(クリスタルホワイトトゥリコート)
XT5(左)とXT6(右)
ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 若松格氏

 発表会ではゼネラルモーターズ・ジャパン 代表取締役社長 若松格氏がプレゼンテーションを実施。若松社長はまず、キャデラックやゼネラルモーターズ・ジャパンの現状について触れ、キャデラックでは現在、2015年に発表した10か年計画に沿って事業を展開。ブランドの刷新を進めており、現在は第2フェーズとして「お客さまとの深いつながり」「ディーラーネットワークの充実」「ラインアップ、サービス体制の拡張」に取り組んでいるという。

 新型モデルとなるXT6は、まさに新たに開発した商品を世に送り出してラインアップを拡充するモデルとなり、キャデラックのSUVラインアップを広げる大切な1台になるという。また、2015年から行なっている取り組みの成果として販売台数が拡大しており、2018年は40年ぶりに販売記録を更新しているとアピール。2021年には55万台の販売を目指しているとした。

スライド資料を使って解説を行なう若松社長
キャデラックが進めている10か年計画のアウトライン
1~9月の比較では40年ぶりに販売記録を更新した2018年を上まわるペースとなっており、2019年も販売が好調だとアピール
10か年計画の第2フェーズでは新型車を積極的に投入
ハンズフリー運転を実現する「スーパークルーズ」といった新技術を搭載するモデルの販売も予定する
車内の情報伝達にイーサネット接続を利用する「デジタルプラットフォーム」を順次採用予定
エスカレードやXT5に続いてXT6を発売し、SUVラインアップを拡大。さらに新型コンパクトSUV「XT4」の導入も予定されている
SUVラインアップのポジショニング
価格、サイズ共にXT6はエスカレードとXT5の間に位置するモデルとなる
キャデラックのSUV戦略は「ダイバーシティ」「セーフティ」「アメリカンラグジュアリー」の3つを柱とする
1930年代に販売されていた「サバーバン」の当時から、乗員と荷物をたくさん運ぶ「キャリーオール」という発想があり、それが時代の移り変わりや自動車技術の進化に合わせてさまざまなスタイルに変化しつつ、キャリーオールの発想が受け継がれてきている
市場分析の結果、3列シートの国産SUVやミニバンからの乗り替えが期待できるとした
XT6をアンベール

 2020年1月から販売を開始するXT6について若松社長は、キャデラックの最新SUVデザインの方向性を採用した内外装が与えられ、室内空間についてはクラストップクラスだとアピール。広さだけではなく、ノイズキャンセルシステムを採用して静粛性もクラストップであるとした。

 自然吸気で314PS/368Nmを発生するV型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンと9速ATの組み合わせたパワートレーンにより、鋭い加速性能を発揮することに加え、低負荷時には2気筒を休止させるアクティブフューエルマネージメント、リアタイヤの駆動を遮断するインテリジェントAWDにより良好な燃費も兼ね備えているという。

 ADAS(先進運転支援システム)ではレーダーやカメラなどのセンサー類を組み合わせて自車の周辺状況を検知。「アダプティブクルーズコントロール」や「サイドブラインドゾーンアラート」「歩行者対応リアブレーキ」など20種類以上の機能を標準装備している。

「Apple CarPlay」「Android Auto」にも対応する新世代インフォテイメントシステムを採用
V型6気筒DOHC 3.6リッターエンジンは314PS/368Nmを発生
4WDシステムにはインテリジェントAWDを採用
多彩なセンサーを使い、20種類以上のADAS装備を標準装備する
内外装のカラーリング設定
XT6 プラチナムは870万円
30台限定の「NIGHT CRUISE EDITION」(910万円)も用意する
ATの9速化などを行なった新しいXT5も2020年1月から販売を開始する