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ベントレー、新型「コンチネンタルGT マリナー」 エンジンとシャシーに改良が施された最上級の1台

2022年6月21日(現地時間) 発表

ベントレーが新型「コンチネンタルGT マリナー」を発表した

 ベントレーは6月21日(現地時間)、グランドツアラーの「コンチネンタルGT」シリーズにおいて“最上級モデル”となる「コンチネンタルGT マリナー」を発表した。

 新型コンチネンタルGT マリナーは、「コンチネンタルファミリーと2ドアグランドツアラーの頂点に立つ究極のバージョン」で、「最もパワフルで、最も速く、最もダイナミックかつ最もラグジュアリー」とされるモデル。搭載されるW型12気筒6.0リッターTFSIエンジンとシャシーに改良が施され、標準モデルよりも24PSアップの最高出力659PSとしながら、最大トルク900Nmを発生。最高速は335km/h、0-100km/h加速は3.6秒と標準モデルから0.1秒タイムを短縮している。

エクステリアも専用アイテムがあしらわれる

 エクステリアはほかのコンチネンタルGTシリーズとは一線を画すデザインとされ、新たに「ダブルダイヤモンド」のマトリックスフロントグリルを採用。また、フロントフェンダーベントにも同じデザインを用いている。さらに、ドアを開けるとサイドミラーから下に向かって「マリナー・ウェルカム・ランプ」が点灯するほか、「Mulliner」のロゴが入った光るスカッフプレートが装備されている。そのほかにも、マリナー専用の22インチホイールを履き、センターキャップの「B」マークは、常に垂直に保たれる「セルフ・レベリング・バッジ」を採用している。

専用の22インチホイール。新開発のカーボンセラミックブレーキはオプション設定
ヘッドライト
サテンシルバーまたはブラックのミラーキャップを装備

 コンチネンタルGT マリナーは、アダプティブダンピング機能付きの「3チャンバー・アクティブ・エアサスペンション」に加え、「ダイナミック・ライド」「エレクトロニック・オールホイール・ステアリング」「eLSD(エレクトロニック・リミテッド・スリップディファレンシャル)」という4つの技術を融合させたことで、素早いターンインとコーナリング出口での強力なトラクションを確保している。

 走行モード「BENTLEY」「COMFORT」では、全体のグリップをフロントとリアのホイール間でバランスさせ、「SPORTモード」ではすべての走行シーンでよりリアに偏ったトルク分配を行なうとともに、ダイナミックライドおよびeLSDと連動して、リアホイールに最大4度の舵角を付け、ベントレーのほかの市販車にはない俊敏性を実現するという。

 また、各アンチロールバーに電気モーターを搭載し、ボディのロールを抑制する「48Vアクティブ・アンチロール・コントロール・システム」もさらなるチューニングが施され、最も強い設定では0.3秒で最大トルク1300Nmを発揮し、コーナリングフォースを打ち消して、車体をより水平に保つとしている。

コンチネンタルGT マリナーのインテリア

 ラグジュアリーな室内は、マリナーならではのオーダーメイド仕様で、通常の2色にサードカラーが加わり、計3色、8種類の組み合わせが用意されている。さらに、光沢塗装のインストルメントパネルは88種類から選択可能で、印象的でありながらエレガントなコントラストを室内全体に生み出すという。また、シート、ドアトリム、リアクォーターパネルに施された「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」柄は、約40万本のステッチで構成され、それぞれのダイヤモンドは712本のステッチで製作されている。このステッチの色も選択可能となっている。

マリナーの刺繍が入るヘッドレスト
助手席前のインパネにはシルエットとロゴがあしらわれる

 シートのヘッドレストにはマリナーのロゴが刺繍で施され、フロアマットはインテリアのカラーテーマに合わせたマイクロパイピングで縁取られるほか、助手席側のインパネには、クルマのシルエットとマリナーのロゴがあしらわれている。