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メルセデス・ベンツ、バッテリEV「VISION EQXX」が1充電で1202km走破 シュトゥットガルト〜シルバーストーンを走行
2022年6月24日 18:53
- 2022年6月23日(現地時間) 発表
独メルセデス・ベンツは6月23日(現地時間)、バッテリEVの研究車両「VISION EQXX」が、1充電でドイツのシュトゥットガルトから英国シルバーストーンまでの1202kmを走行したことを明らかにした。
VISION EQXXは、ボディサイズが4975×1870×1348mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースが2800mm、車両重量が1755kgの研究車両。最高出力は180kWで最高速は140km/hとし、Cd値0.17とするなど効率を高めたモデルとなっている。
VISION EQXXは、ドイツのシュトゥットガルトから国境を超えフランス北部のカレーまで巡航し、ユーロトンネルを経て英国へと上陸。そして、ロンドン周辺から途中ブラックリーのメルセデスベンツグランプリに立ち寄り、シルバーストーンサーキットへ向かった。
VISION EQXXが搭載するバッテリのエネルギー量は約100kWh。1202kmを走行した平均電気消費量は8.3kWh/100kmで、4月に公表した記録、1充電での走行距離1008kmで平均電気消費量8.7kWh/100kmを更新した。
今回の記録更新に、メルセデス・ベンツ グループ AG取締役会メンバーで開発・調達担当最高技術責任者のマーカス・シェーファー氏は「VISION EQXXは、1回の充電で1000km以上を容易に走行できることを、今回も証明しました。メルセデス・ベンツが2030年までに市場環境が許す限りすべての車両を電気自動車にすることを目指している中で、最先端技術、チームワーク、決意の組み合わせによって実際に達成できることを世界に示すことが重要です」とコメントしている。
今後、VISION EQXXは、6月23日~26日(現地時間)に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに向けて充電を行ない、モータースポーツの祭典でヒルクライムに挑戦予定としている。