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ホンダ、新型「シビック e:HEV」 進化した「スポーツ e:HEV」搭載で新たな走りを提供
2022年6月30日 10:00
- 2022年7月1日 発売
- 394万200円
本田技研工業は、新型「CIVIC e:HEV(シビック イーエイチイーブイ)」を7月1日に発売する。価格は394万200円。
シビックシリーズは、1972年の発売以来、2022年で50周年を迎え、世界で累計約2700万台を販売しているグローバルモデル。新型シビック e:HEVの開発のコンセプトは「爽快スポーツ e:HEV」で、シビックが持つ基本性能のよさはそのままに、進化したスポーツ e:HEVによる爽快な走りを新たな提供価値として目指したとしている。
新型シビック e:HEVは、2021年の発売以来、スポーティーな走りなどで好評を得ているというシビックに、新開発となる2.0リッター直噴エンジンと進化したハイブリッドユニットを組み合わせたスポーツ e:HEVを搭載。デザインやパッケージはそのままに、スポーツ e:HEVならではの爽快な走りと環境性能の両立を実現した。
パワートレーンは、新開発の2.0リッター直噴エンジンを搭載。熱効率に優れたアトキンソンサイクルに加え、燃料をシリンダー内に直接噴射する直噴システムを新たに採用し、燃料を無駄なく燃焼させることで、従来のe:HEV用2.0リッターエンジンに対して高トルク化とエンジンモードでの走行可能領域を拡大した。これにより、低回転から高回転まで幅広い領域でエミッション(燃焼ガス中の有害物質)を抑制し、燃費や排出ガスクリーン性能、静粛性を向上させるとともに、ドライバーの操作にリニアに応える爽快な加速を実現した。
ハイブリッドユニットも進化しており、PCU(パワーコントロールユニット)は、軽量化と高出力化が行なわれ、力強い駆動を実現。IPU(インテリジェントパワーユニット)は、内蔵するリチウムイオンバッテリに低全高の新しいセルを採用し、バッテリモジュールの重量あたりエネルギー密度を高め、パッケージ効率を向上させた。さらに、電動車開発で培ったノウハウを生かし、バッテリの耐用年数を考慮しつつ使用領域を拡大。これにより、さまざまな場面でトルクのある加速を実現している。
また、重量物であるIPUの配置を工夫したことで、車体の低重心化とボディの高剛性化を実現。ダンパーの専用設定やバネ下重量比率の低減により、一体感のあるハンドリングや挙動にぶれのない安定感のある走りとした。加えて、リアシート下にIPUを配置することで、シビックならではの高い居住性と荷室容量を確保している。
エクステリアデザインは、フロントアッパーグリルとドアガラスまわりのサッシュのグロスブラック化に加えて、ドアミラーもブラックにすることで、上質で爽快な走りを表現した。
ボディカラーは「プラチナホワイト・パール」「クリスタルブラック・パール」「ソニックグレー・パール」「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」「プレミアムクリスタルブルー・メタリック」を設定している。
e:HEV専用となる10.2インチデジタルグラフィックメーターには、加減速を分かりやすく表現するためにパワーメーターを採用。パワー加速については指針で表示し、百分率の目盛りを設けることでタコメーターのような分かりやすさとした。また、チャージ減速はバーで表現。減速セレクター使用時は、バーの色を変更するとともに、減速セレクターのポジションを表示し、選択中の減速度を把握しやすくしている。
さまざまなシーンに応じて選択できるドライブモードに、パワートレーンやステアリング、メーターを個別に設定できる「INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード」を国内のホンダ車として初めて採用。ドライバーの好みにあったセッティングでのドライブモードを提供する。
先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備。衝突軽減ブレーキ<CMBS>や誤発進抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>、車線維持支援システム<LKAS>といった機能に加え、広い範囲と高い精度で対象物を検知するフロントワイドビューカメラや、ガラスや外壁など非金属も検知する前後ソナーセンサーなどを採用している。