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フォーカル、カースピーカー入門シリーズ「フォーカル インサイド」新製品 メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、プジョー/シトロエン/DS対応モデル計11機種

2022年7月7日 発売

「FOCAL INSIDE」メルセデス・ベンツ専用モデル

 フォーカル・オーディオ・ジャパンは7月7日、FOCAL(フォーカル)製カースピーカーの入門シリーズ「FOCAL INSIDE」(フォーカル インサイド、旧名称「PLUG&PLAY speakers」)の新製品として、メルセデス・ベンツ専用モデル5機種、フォルクスワーゲン専用モデル4機種、プジョー/シトロエン/DS(PSA)対応モデル2機種の計11機種を発売した。

 これらの車種専用モデルはいずれも「One Car,One Audio Solution」をスローガンに、原則として車両加工不要としつつ優れたフィッティング性を実現。また、音質面においてもアフターマーケット向け上級機で実績を積んだFLAX振動板(サブウーファーを除くメルセデス・ベンツ専用スピーカー全機種)や、従来の車種専用シリーズよりアップグレードしたブラックポリグラス振動板(フォルクスワーゲン専用スピーカー全機種)、サブウーファーでの重低音再生にフォーカスした高質量ブラックポリグラス振動板(メルセデス・ベンツ専用サブウーファー)を採用するなど、入門シリーズの範疇を超えたハイパフォーマンスを追求しているという。

 フォーカルでは、これまでアフターマーケット向け上級ユニットと同社製ネットワーク/ブラケットを組み合わせたジャパンオリジナルのハイグレードモデル「PLUG&PLAY elite」、FOCAL-JMlab本社での一体開発によるスタンダードモデル「PLUG&PLAY speakers」の2つのシリーズをFOCALの車種専用スピーカーとして販売してきたが、今回の「FOCAL INSIDE」導入に伴い、これまで「PLUG&PLAY speakers」として販売してきた現行製品についても呼称を「FOCAL INSIDE」に統一(個別の型番変更はなし)する。なお、既存の「PLUG&PLAY elite」シリーズは引き続き販売を継続するとのこと。

メルセデス・ベンツ専用モデル

 2ウェイセパレートキット「IS MBZ 100」(6万6000円/セット)、2ウェイコアキシャルキット「IC MBZ 100」(6万500円/セット)、2ウェイリアスピーカーキット「ICR MBZ 100」(6万500円/セット)、センタースピーカー「ICC MBZ 100」(3万3000円/個)、サブウーファーキット「ISUB MBZ 2」(9万3500円/セット)の5機種を組み合わせることで、メルセデス・ベンツCクラス(205系)、Eクラス(213系)、Sクラス(222系)、GLC(253系)の純正スピーカーとの交換装着に対応。先にフロントスピーカーを交換し、後からリアスピーカーやサブウーファーなどを段階的にグレードアップしていくことも可能。各ユニットのフレーム形状や配線コネクター類は純正スピーカーと同仕様の完全専用設計で、100mmユニットには純正と同形状の取り付け用スタッドも装着。すべての100mmユニットのフレームは高精度で剛性に優れたアルミダイキャスト製となっている。

 ISUB MBZ 2を除く全機種には世界最高品質とされるフランス特産の麻(フラックス)の振動板素材としての優れた資質に着目し、独自製法で一体成型のWサンドウィッチ構造に仕立てたFLAXコーンを全機種のスピーカーユニットに採用。スピーカー振動板に求められる剛性・質量・内部損失のすべてを理想的にバランスさせたFLAXコーンと、コンパクトでありながら強力なネオジム磁石採用のモーターシステムにより、色付けのない自然な音色とエネルギッシュな音楽表現力を獲得しているという。すべてのユニットはアフターマーケット向けのFLAXシリーズと同じく、振動板素材の生産から最終組み立てまでの全工程をフランス国内で行なっている。

 また、FOCAL独自の反転(インバーテッド)ドームと、振動板前面に取り付けたウェーブガイドとの相乗効果で指向特性を車載専用に最適化し、広い聴取エリアでフラットな周波数特性が得られるウェーブガイド付きインバーテッド・アルミドームトゥイーターを「IS MBZ 100」に採用。振動板は定評あるアルミ-マグネシウム合金製、支持部には同社のハイエンドラインであるUtopiaシリーズのベリリウムトゥイーターと共通のポロン(POLON)製サスペンションを導入し、トゥイーターにおいてもっとも耳に付きやすい帯域とされる2~3kHz付近の歪をおよそ3分の1に低減。より上質な高域再生を実現しているという。

 センタースピーカー「ICC MBZ 100」については、Mercedes me connect搭載車に装備される緊急時自動通報システム(eCall)音声の再生に対応するデュアルボイスコイル方式とした。25mm口径ボイスコイルとネオジム磁石によるモーターシステムやFLAXコーンといった音質仕様はシリーズ共通で、システムとしての音色統一やチャンネル間の音のつながりにもこだわったとのこと。

 また、前席足下の純正サブウーファー位置にボルトオン&カプラーオンで取り付け可能な「ISUB MBZ 2」は、フレームとフロントグリルの双方をアルミダイキャストによる合わせ構造とした高剛性フルアルミニウムボディを採用。サブウーファー専用に再設計された高質量ブラックポリグラスコーンや、1ユニットあたり最大150Wの余裕ある耐入力と93.3dB(2.83V/1m)という高能率とを限られた奥行寸法で実現するネオジム磁石採用の強力なモーターシステムとも相まって、パワフル&ディープな低音再生が楽しめる。

フォルクスワーゲン専用モデル

 ゴルフ4やニュービートルといった1990年代後半に発売された旧型車から、最新のゴルフ8やBEV(バッテリ電気自動車)のID.シリーズに至るまで、日本で発売された、または今後の導入が見込まれるフォルクスワーゲンの主要車種を広範にカバーする4機種をラインアップ。180mmウーファー採用の「IS VW 180」(4万6200円/セット)、165mmウーファー採用の「IS VW 165」(4万4000円/セット)、155mmウーファー採用の「IS VW 155」(4万1800円/セット)と3種類のサイズを揃えた2ウェイセパレートキットに加え、リアスピーカーの手軽なアップグレードに最適な2ウェイコアキシャルキット「IC VW 165」(3万9600円/セット)を用意。

 セルロースパルプの表面を微細な溶融ガラスマイクロボールでコーティングし、伝統的パルプの素直な音響特性とガラス材特有の剛性とを両立するFOCAL独自のポリグラスコーン技術。今回のフォルクスワーゲン専用モデルでは、この技術をさらにアップデートした新世代のブラックポリグラスコーンを全機種に採用し、中低音の輪郭がいっそう際立つ、色付けのない自然なサウンドを再現できるようになったという。また、全機種とも2Ωインピーダンス設計とすることで92~94dB(2.83V/1m、機種により異なる)という高能率を実現し、純正オーディオシステムの限られた出力でもより大きな音量が得られる。

 また、FOCAL独自の反転(インバーテッド)ドームと、振動板前面に取り付けたウェーブガイドとの相乗効果で指向特性を車載専用に最適化し、広い聴取エリアでフラットな周波数特性が得られるウェーブガイド付きインバーテッド・アルミドームトゥイーターを2ウェイ・セパレートキット全機種に採用。振動板は定評あるアルミ-マグネシウム合金製、支持部には同社のハイエンドラインであるUtopiaシリーズのベリリウムトゥイーターと共通のポロン(POLON)製サスペンションを導入し、トゥイーターにおいてもっとも耳に付きやすい帯域とされる2~3kHz付近の歪をおよそ3分の1に低減した。なお、2ウェイ・コアキシャルキット「IC VW 165」では、ウェーブガイドなしのコンパクトなインバーテッド・アルミドームトゥイーターをユニット前面に装備する。

プジョー/シトロエン/DS(PSA)対応モデル

 208/308/508/2008/3008/5008などおおむね2020年までに発売されたプジョーの主要車種とDS3/4/5/7シリーズ、先代C3や先代C4、C5シリーズなどシトロエンの一部車種に対応する2ウェイセパレートキット「IS PSA 165」(6万500円/セット)と、2ウェイ・コアキシャルキット「IC PSA 165」(4万1800円/セット)をラインアップ。プジョー407やRCZ(フロントのみ)、206(フロントのみ)など一部の旧型車にも取り付け可能としている。なお、純正スピーカー形状が異なる新型308(2021年~)や新型C4(2020年~)、新型DS4(2021年~)、薄型純正スピーカーを装備するリフター/ベルランゴ(2018年~)は非対応。

 セルロースパルプの表面を微細な溶融ガラスマイクロボールでコーティングし、伝統的パルプの素直な音響特性とガラス材特有の剛性とを両立するFOCAL独自のポリグラスコーンウーファーの採用により、色付けのない自然なサウンドを再現。セパレートタイプの「IS PSA 165」の振動板センター部分には、カーオーディオ再生に重要な指向特性を改善するユニークなフェイズプラグも装備。さらに各機種とも92.7~93.2dB(2.83V/1m、機種により異なる)の高能率を実現し、純正オーディオシステムの限られた出力でも駆動しやすい設計とした。

 また、FOCALの特許技術である独創的な反転(インバーテッド)ドームによって、カーオーディオ・リスニングに最適な広い指向特性が得られるインバーテッド・アルミドームトゥイーターを各機種に採用。振動板は定評あるアルミ-マグネシウム合金製、コアキシャルタイプの「IC PSA 165」には取り付け位置に応じてトゥイーター部の指向性(角度)を自由に調整できるロータリーマウントを装備した。また、セパレートタイプの「IS PSA 165」には、純正位置以外の希望の場所へのフラッシュマウントを可能にするフラッシュマウントグリル&アタッチメントを付属する。