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ヴァレオとフランス国立科学研究センター、将来のモビリティに向けた共同研究のフレームワーク合意に署名

2022年7月8日(現地時間) 発表

CNRS アントワーヌ・プチ氏(写真左)、ヴァレオ クリストフ・ペリヤ氏(写真右)

 ヴァレオとフランス国立科学研究センター(CNRS)は7月8日(現地時間)、人とモノのよりクリーンで安全なモビリティにつながるイノベーション開発を目的とした、共有研究プログラムに関する協力の概要を示す最初の5年間のフレームワーク合意に署名したと発表した。

 CNRSとそのパートナーの研究所は、RS2Eネットワーク(17研究所)、水素エネルギーに関するフレンチリサーチネットワーク(29研究所)、電気工学とサイバーセキュリティを専門とするシーズ・リサーチグループ(32研究所)、データ保護を専門とするサイバーセキュリティリサーチグループなどの主要なテーマを中心に構成されていて、CNRSとヴァレオが行なう研究では、持続可能な設計、人工知能、インテリジェントシステム、サイバーセキュリティ、データサイエンス、インクルーシブな都市、新エネルギーに焦点が当てられる。

 自動車業界では2019年末からCNRSに戦略的な関心を寄せていて、1000人の研究者が200か所の研究所で関連プロジェクトに取り組んでおり、CNRSあるいは傘下の研究所によりすでに100社のスタートアップが設立され、この中には企業スポンサーと設立された約30の共同研究所が含まれている。

 今回のヴァレオとCNRSの新たなフレームワーク合意では、新しい研究プロジェクトと論文の立ち上げが含まれており、共同研究室の設立にもつながる可能性があるとしている。

 CNRSの会長兼最高経営責任者であるアントワーヌ・プチ氏は「このフレームワーク合意は、ヴァレオとCNRSとそのパートナーの研究所との間の信頼関係の中で自然に醸成された次へのステップです。 科学的目標を共有して作り上げた共通のロードマップを描くことにより、私たちはさらに前進することができるでしょう。CNRSにとって、ビジネス界との関係を強化し、産業問題に関心を持つことは、私たちの社会が直面している主要な課題を解決するための鍵となります」とコメント。

 ヴァレオの最高経営責任者であるクリストフ・ペリヤ氏は「今後10年から15年の間に、モビリティスペース全体がいまだかつてない変革を遂げるでしょう。よりクリーンでより安全な車両への移行は不可欠です。15年後の車両は今の車両とは根本的に異なります。ヴァレオの使命は、カーボンニュートラルを達成しつつ、これらのテクノロジーを開発し、誰でも享受できるようにすることです。 世界で最も有名な研究機関の1つであるCNRSとのフレームワーク合意により、私たちは科学的知識によりエンジニアリングを強化することができるでしょう」とコメントしている。