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NXP、フォックスコンのEVプラットフォームに向けに提携拡大

2022年7月25日 発表

 NXP Semiconductorsは7月25日、フォックスコン(Foxconn:鴻海科技集団)と新世代のスマート・コネクテッド・ビークル向けプラットフォームの共同開発に関する覚書に調印したと発表した。これまでに両社間で締結済みのデジタル・コクピット・パートナーシップをベースに、フォックスコンのEV(電気自動車)プラットフォームに向けた取り組みに提携を拡大する。

 提携によりフォックスコンは、「NXP S32」プロセッサからアナログ・フロント・エンド、ドライバー、ネットワーキング、パワー製品に至るまで、NXPが持つシステムの専門知識と包括的な電動化ポートフォリオを活用することになる。

 具体的には、ゲートウェイと車両ネットワーキング制御向けの最新のドメイン/ゾーン・コントローラである「NXP S32」プロセッサを活用した、超広帯域無線(UWB)とBluetooth Low Energy(BLE)によりセキュア・カー・アクセスを進化させたコネクティビティ・ソリューションや、NXPの安全な自動運転の実現に向けたリーディング・レーダー・ソリューションなどが挙げられる。

 NXPは、ハードウェアとソフトウェア開発をサポートし、電動化、コネクティビティ、自動化の各分野における専門知識を有する充実したサードパーティー・エコシステムを提供するとしている。

 フォックスコンの代表者のYoung Liu氏は「Foxconnは現在の自動車産業界に革新的な挑戦の機会と可能性を見出しています。今こそ、私たちのエレクトロニクスに関する知見を生かす絶好の機会です。NXPの自動車産業界における長年の専門知識とリーダーシップ、革新的な製品、安全、セキュリティ、品質への取り組みが今回の提携の基盤になっています」とコメント。

 NXP Semiconductorsの社長兼CEOのKurt Sievers氏は「Foxconnの自動車産業界への参入をサポートし、新世代のスマート・コネクテッド・ビークル、特にFoxconnの新しい電気自動車プラットフォームにおける課題と機会に共同で取り組めることを誇りに思っています。自動車産業界においてはスピードと効率がさらに求められます。NXPは技術ポートフォリオの拡大により、電動化、次世代アーキテクチャ、スマートでセキュアなカー・アクセス・システムそしてさらに先のアプリケーションを実現します」とコメントしている。