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フォーカル、カーボンファイバーを採用したスピーカー新シリーズ「スレートファイバー」
2022年7月28日 09:44
- 2022年7月28日 発売
- 4万4000円~4万9500円
フォーカル・オーディオ・ジャパンは7月28日、フランスFOCAL(フォーカル)製カスタムインストレーション向けカースピーカーの新シリーズ「SLATEFIBER(スレートファイバー)」の第1期製品として165mm 2ウェイセパレートキット「PS165SF」と165mm 2ウェイコアキシャルキット「PC165SF」の2機種を発売した。価格はPS165SFが4万9500円、PC165SFが4万4000円。
今回発売する165mm 2ウェイセパレートキット「PS 165 SF」、165mm 2ウェイコアキシャルキット「PC 165 SF」は、これまでフォーカル・オーディオ・ジャパンがFOCALのカスタムインストレーション(高性能汎用)向けカースピーカー群として展開してきた「UTOPIA」「K2 POWER」「FLAX」に新たに加わるシリーズ「SLATEFIBER」の新製品。
スレートファイバーコーンは、FOCALがホーム用Hi-Fiスピーカー「CHORA(コーラ)」シリーズのために4年の歳月をかけて開発し、2019年にリリースした最新の振動板素材で、不織タイプの再生炭素繊維と熱可塑性ポリマーとを組み合わせたこの振動板は、最新の航空機や自動車に用いられるカーボンコンポジット技術をオーディオ分野に世界で初めて応用したもの。
また、並行して開発された専用の生産設備による厳密な品質管理により、スピーカー振動板に求められる高剛性、適度な内部損失、超軽量のすべてを高度かつ理想的なバランスで達成。シンプルな単層構造でありながら、上級シリーズのWサンドウィッチ構造(3層)にもせまる優れた物理特性を実現したという。
さらに、スレートファイバーコーンは、整列したカーボンファイバー素材が高密度に積み重なって生まれるランダムなテクスチュアとスレートブルーの深い色調が醸し出す、近未来的な外観も魅力の1つ。ウーファーフレームには、軽さと強靭さを両立するローターデザインのアルミダイキャスト製を採用している。
そのほかにも、FOCAL独自の反転(インバーテッド)ドームと、振動板前面に取り付けたウェーブガイドとの相乗効果で指向特性を車載専用に最適化し、広い聴取エリアでフラットな周波数特性が得られるウェーブガイド付きインバーテッド・アルミドームトゥイーターを採用。振動板は定評のあるアルミ-マグネシウム合金製、支持部にはUtopiaシリーズのベリリウムトゥイーターなどとも共通のポロン(POLON)製サスペンションを導入し、トゥイーターにおいてもっとも耳に付きやすい帯域とされる2~3kHz付近のゆがみをおよそ3分の1まで低減したことで、より上質な高域再生を実現。加えて、セパレートキット「PS 165 SF」には、トゥイーターのアングルマウントやフラッシュマウントにも対応する豊富なマウントアダプターも付属する。
セパレートキット「PS 165 SF」には、トゥイーター用(ハイパス)とウーファー用(ローパス)のネットワークをそれぞれ別筐体に収めたハイパス/ローパス独立式ネットワークを装備。帯域間の相互干渉を抑え、無駄のない配線で限られたスペースにも設置しやすいことに加えて、バイアンプ駆動にも対応させている。