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マセラティ、「MC20」のGT2仕様イラスト公開 2023年のFanatecGT2欧州シリーズ選手権参戦を表明

2022年7月26日(現地時間)発表

マセラティは2023年のFanatecGT2 欧州シリーズ選手権への参戦を想定した「MC20」のGT2仕様「MC20 GT2」のイラスト公開した

 マセラティは7月26日(現地時間)、2023年からFanatecGT2 欧州シリーズ選手権への参戦を想定した「MC20 GT2」のイメージイラストを公開した。

「MC20」は開発の初期段階から、クローズドタイプのレースに復帰させることを念頭に設計されてきたスーパースポーツカー。そしてMC20 GT2は公道仕様をベースに、マセラティ・ツイン・コンバスチョン(MTC)技術を採用した革新的なネットゥーノエンジン、セミバーチャル・ダブルウィッシュボーン(ステアリングアクセル)サスペンション、カーボンファイバーモノコックなど、そのクラス最高レベルの仕様を継承したマシンとなっている。今後マセラティは、FanatecGT2参戦用のMC20 GT2を一般およびチーム向けに発売するとしている。

MC20 GT2

 マセラティCEOのダヴィデ・グラッソ氏は、「私たちの原動力は、公道とサーキットの両方に懸ける情熱です。マセラティには、モータースポーツにおける世界をまたいだ活躍の歴史があり、今回の圧倒的な性能を持つMC20で参戦できることを非常に誇りに思っています。レーシングは常にマセラティの本質を表現する領域であり、現在では、FanatecGT2欧州シリーズ選手権とフォーミュラE選手権の両方で、ブランドのルーツをベースに新たなスタートを切り、未来を築こうとしています」とコメントしている。

 ステランティス・モータースポーツのシニア・バイス・プレジデントであるジャン・マルク・フィノー氏は「マセラティ コルセは、MC20 GT2により、フォーミュラEファクトリー・プログラムと、公道走行車の間の関係性を構築しようとしています。この新たなステップは、モータースポーツにおけるマセラティの伝統と正統性をさらに高めるものとなります。MC20はすばらしい公道走行モデルです。運転の情熱を求めるお客様にこのマシンでレースを楽しんでいただけることをうれしく思っています」と述べている。

MC20 GT2の仕様と技術的特徴

車両

・公道走行不可(ノン・ロード・ホモロゲーテッド)2シーターカー
・マセラティ・チェントロ・スティーレのデザイン
・ボディサイズ:2020×1220mm(幅×高さ)
・乾燥重量はBoP(性能調整)により決定

FIAレースセーフティ要件に準拠

・FIAホモロゲーション120LFT3燃料タンク
・FIA仕様の消火器

エンジン

・マセラティ・ネットゥーノエンジン
・V型6気筒90°ツインターボ
・3000cc
・最高出力はBoP(Balance of Performance)により決定(630PSのベースエンジンを開発中)
・マセラティツインコンバスチョン(MTC)ツインスパーク、TJIデュアルコンバスチョンコントロール搭載
・ドライサンプ

ドライブトレーン/トランスミッション

・6速2WDシーケンシャルレース用ギヤボックス(パドルシフト)
・レーシングクラッチとメカニカルリミテッドスリップセルフロッキングデフ

ボディ

・MC20GT2レーシングキットボディ
・高性能エアロダイナミクス
・マルチアジャスタブルフロント&リアウィング
・高いダウンフォース
・LEDフロントライト
・FIA公認のレインライト
・レキサン製フロント&サイドウィンドウ

シャシー

・超軽量カーボンファイバー製センターモノコック
・FIAホモロゲーション公認の安全ロールケージ
・3/4オンボードニューマチックジャッキ

ブレーキ

・レーシングキャリパー/ベンチレーテッドレーシングブレーキ
・スペシャルブレーキクーリング

ホイール/タイヤ

・スペシャル18インチ鍛造アルミホイール
・セントラルロックシステム装備
・スリックタイヤ

サスペンション

・セミバーチャルダブルウィッシュボーン(ステアリングアクセル)
・アジャスタブルレーシングダンパー
・アジャスタブルフロント&リアアンチトーションバー

インテリア

・アジャスタブルレーシングペダル
・アジャスタブルステアリングコラム
・6点式レーシングシートベルト
・カーボンファイバー製マルチファンクションステアリングホイール
・リアカメラディスプレイ(オプション)
・動画撮影用カメラ搭載(オプション)
・ダッシュとデータ収集システム
・ドライビングパフォーマンスオプティマイゼーションディスプレイ(オプション)
・クライメートコントロール
・タイヤ空気圧監視システム(オプション)
・アジャスタブルレーシングABSとトラクションコントロール

 なお、仕様については車両開発中につき、変更される可能性があるとしている。