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ブレンボ、ゴールド・フェニックスと共同で中国に新会社設立 ブレーキパッド専用の大規模工場を開設

2022年7月25日(現地時間) 発表

 ブレンボとゴールド・フェニックスは7月25日(現地時間)、両社の出資比率50:50の新会社を設立する合弁契約を締結したと発表した。新会社の名称は「Shandong BRGP Friction Technology Co., Ltd」で、2023年初めに中国東部、山東省の省都である済南市で事業を開始予定。

 ゴールド・フェニックスは、2017年4月6日から上海証券取引所に上場したハイテク企業で、2021年の売上高は2億1850万ドル(2021年12月31日)。設計、試験、製造、マーケティング、とりわけ、乗用車、オートバイ、商用車、列車、ブレーキ高性能キットアプリケーション用のオリジナル装置やアフターマーケット用のブレーキシステムやパッド/摩擦材を提供。現在、同社は6000種類以上のブレーキパッドとブレーキシュー、4300種類以上のブレーキディスクをラインアップし、世界市場で求められるほぼすべてのアプリケーションをカバーするという。

 新会社で取り扱うセグメントは乗用車、小型商用車、大型トラック。ブレンボとゴールド・フェニックスは、合弁によりブレンボ初となるアフターマーケット向けブレーキパッド専用の大規模工場を開設するとともに、今後3年間で新会社に計約3500万ユーロ(約48億円)の投資を行なうとしている。

 ブレンボでアフターマーケットを担当するロベルト・カラバティ最高執行責任者は、「当社は先進的ブレーキ摩擦製品のリーディングカンパニーであるゴールド・フェニックスとの戦略的かつ長期的なパートナーシップを締結しました。これにより、当社のソリューションの垂直統合をさらに進めます。今回の合弁でブレンボは、アフターマーケット・セグメントでより強固な地位を確立します。そして、ブレーキパッドをより効果的に開発することで、また、ソリューションプロバイダーになるという当社のミッションに従って、新たなビジネスチャンスを捉えます。こうした取り組みはすべて、当社のバリューチェーンにおける各パートナー、そして最高の品質と性能を求めて当社の製品を選んでくださる車好きの皆様にメリットを提供することを目指したものです」とコメント。

 ゴールド・フェニックスの孙鹏CEOは「ブレーキシステムにおいて傑出した経験を有するグローバル企業であるブレンボとのパートナーシップ締結を、大変うれしく思います。業界と技術に関する両社の専門知識を合わせ、発展・永続する事業の構築にともに取り組みます。新会社では専門化した施設とチームで、市場をリードするソリューションをお客さまにお届けすることを目標とし、製品のイノベーションに注力していきます」とコメントしている。