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ポルシェ、世界で1台の「718 ケイマン GT4 Tribute to 906」 生沢徹氏が日本GPで総合優勝を果たした906をオマージュ
2022年8月22日 13:31
- 2022年8月22日 発表
ポルシェジャパンは8月22日、世界に1台の夢のポルシェがオーダーできる「ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー」による特別モデルとして「718 ケイマン GT4 Tribute to 906」を制作したと発表。718 ケイマン GT4 Tribute to 906はレーシングドライバーの生沢徹氏が1967年の第4回日本グランプリにて優勝を飾ったポルシェ906(シャシーナンバー145)を、同じくミッドシップスポーツカーである718 ケイマン GT4によって再現した特別な1台となる。
ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーは、1人ひとりのこだわりや細部にわたるカスタマイズを実現するプログラムで、リクエストに合わせてボディカラーやインテリア、パフォーマンスの向上まで細やかな要望に対応可能。100種類以上のレザーとステッチカラーの組み合わせを用意し、選び抜かれた高品質な素材を精度の高いハンドクラフトで取り扱うなど全ての工程にこだわり抜き、世界に1台のポルシェモデルを提案する。1986年より少量生産モデルや、カスタマイズモデルを展開しており、現在、ポルシェセンター青山とポルシェセンター名古屋の合計2店舗がパートナーに指定されている。
今回ポルシェジャパンがポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーとともに作り上げた718 ケイマン GT4 Tribute to 906は、エクステリアの「ペイントトゥーサンプル(PTS)」システムによる特別なペイントやゼッケンなど、シャシーナンバー145の906から受け継いだディテールのほか、インテリアのレッドステッチ、ヘッドセットに施された当時の富士スピードウェイのコース図と優勝記念ロゴといった数多くの特徴を有している。718 ケイマン GT4 Tribute to 906は、ポルシェによるビスポークプログラムとも言えるポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーだからこそ作りえたスペシャルモデルとしている。
今回のモデルのオマージュ元となったポルシェ906は、ポルシェの創業者フェルディナント・ポルシェの孫であるフェルディナント・ピエヒが開発を主導したレーシングカーで、発表して間もない1966年に日本に輸入された。その翌年に開催された第4回日本グランプリにおいて生沢徹氏が906で総合優勝を果たしたことで、日本国内でポルシェの名が注目されるきっかけとなり、906は以降も日本国内のスポーツカーレースで優れたパフォーマンスと耐久性の高さを実証し続けたとしている。
なお、ポルシェジャパンとしてこの718 ケイマン GT4 Tribute to 906の販売予定はないとしているが、ポルシェエクスクルーシブにて同じ仕様の車両を注文可能。同車両は8月23日~8月31日にポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で特別展示される。