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フォルクスワーゲン、「ゴルフR 20years」が標準モデルのニュル北タイムを4秒短縮して7分47秒31をマーク

2022年8月22日(現地時間) 発表

特別仕様車「ゴルフR 20years」が標準モデルのニュル北タイムを4秒短縮

 独フォルクスワーゲンは8月22日(現地時間)、「ゴルフR」の20周年記念モデル「20Years」が、ドイツのニュルブルクリンク 北コース(ノルドシュライフェ)で、2020年11月にゴルフRの標準モデルで記録したラップレコードをさらに4秒更新し、7分47秒31をマークしたと発表した。

 ゴルフR 20Yearsに搭載される直列4気筒2.0リッターターボエンジンは、市販モデルに比べて10kW(13.6PS)のパワーアップが図られ、0-100km/h加速は4.6秒、最高速270km/hをマーク。「Rパフォーマンスパッケージ」「ドライビングダイナミクスマネージャ」「Rパフォーマンストルクベクタリング」なども標準装備し、より高いパフォーマンスを発揮する仕様となっている。

ニュルブルクリンクを走るゴルフR 20years

 ニュルブルクリンク 北コースのタイムアタックを担当したのは、ツーリングカーレースのドライバーであり、フォルクスワーゲン「R」の開発ドライバーでもあるベンジャミン・ロイヒター氏。特別仕様車には、通常の「コンフォート」「スポーツ」「レース」に加え、「スペシャル」と「ドリフト」のドライブモードが標準装備され、ドライバーはニュルブルクリンクを走るために開発された「スペシャル」を選択したという。

アタックドライバーを担当したベンジャミン・ロイヒター氏

 スペシャルモードでは、15段の調整機構を持つショックアブソーバーを調整することにより、ニュルブルクリンクのような凹凸の多いコースでも最適な路面追従性が保証されるほか、ステアリングや駆動系の設定も変更でき、ニュルブルクリンク 北コースに多数ある中速や高速コーナーでも理想的に走行できるという。

 また、「インディビジュアル」モードではRパフォーマンストルクベクタリングやエンジンサウンドなど、すべてのパラメーターを手動で調整し、ドライバーの好みに合わせることも可能。さらに7速ギヤのシフト特性も変更することができ、ゴルフR 20Yearsのパワフルな走りをよりエモーショナルなものに仕上げられる。

 エンジンは、ドライバーがアクセルペダルから足を離しても、スロットルバルブを継続的に開いておくことでターボチャージャーにブースト圧をかけておき、再加速する際により素早いトルクの立ち上がりを可能にし、エンジン応答性を向上させている。

 そしてゴルフR 20Yearsは、ニュルブルクリンクアタック中にシュヴェーデンクロイツで240km/h近く、ドッチンガー・ホーエでは265km/hを計測するなど、結果的に標準モデルの出したラップタイムの4秒短縮に成功し、7分47秒31をマークした。

 ベンジャミン・ロイヒター氏はタイムアタック後に、「このクルマがあれば、ニュルブルクリンクを走った後にパン屋さんやホームセンターに寄ることもできるのです。このクルマは、まさに何でもできるオールラウンダーなのです」とコメントしている。

Benjamin Leuchter氏とゴルフR 20Years