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フォルクスワーゲン、新型「ゴルフ R」デビュー “ニュルブルクリンクモード”でニュル北タイムを従来から17秒短縮

ゴルフシリーズ最強の320PS&420Nmを発生

2020年11月4日(現地時間)発表

新型ゴルフベースのフラグシップモデル「ゴルフ R」

 独フォルクスワーゲンは11月4日(現地時間)、第8世代目となる新型「ゴルフ」をベースにしたフラグシップモデル「ゴルフ R」を発表した。欧州では11月末から販売をスタートする。

 新型ゴルフ Rが搭載する4気筒の2.0リッター「EA888」型直噴ターボエンジンは従来モデルが搭載する第3世代から第4世代となり、これまでから20PS/20Nm増となる最高出力235kW(320PS)、最大トルク420Nmを発生。トランスミッションに7速DSG、4輪駆動システムとして「4MOTION」を組み合わせ、4MOTIONはトルクベクタリングが備わり、前後輪に加えて後輪左右間でも駆動力配分を行なう。0-100km/h加速は4.7秒とし、最高速は250km/hに制限されるが、オプションの「R-Performanceパッケージ」を装備すると270km/hまで引き上げることが可能。

 このR-Performanceパッケージを選択すると大型のリアスポイラー、標準の18インチホイールに代えて19インチホイールが採用されるとともに、ドライブモードでは「コンフォート」「スポーツ」「レース」「インディヴィジュアル」に加えて「ニュルブルクリンクモード」「ドリフトモード」が追加される。今回の新型ゴルフ Rはニュルブルクリンク 北コース(ノルドシュライフェ)でセッティングを行なったといい、ニュルブルクリンクモードを選択すると4MOTIONをはじめとする各種ドライブシステムのパラメータがノルドシュライフェ用にセットされる。これにより、新型ゴルフ Rは先代モデルに比べてノルドシュライフェでのタイムを約17秒短縮することに成功したという。

新型ゴルフ R
新型ゴルフ Rではオプションで「R-Performanceパッケージ」を用意し、同パッケージを選択するとドライブモードに「ニュルブルクリンクモード」「ドリフトモード」が追加される

 エクステリアデザインについて、フロントではモータースポーツスタイルのフロントスポイラーをはじめ、フロントグリルにブルーの加飾やRバッヂを採用。サイドでは18インチホイールやブルーに塗装されたブレーキキャリパー、専用サイドシル、マットクロームのエクステリアミラーハウジングカバーなどを装備し、車高は標準グレードから20mm低いセッティングとのこと。また、リアエンドでは新デザインのディフューザーや左右4本出しのスポーツエキゾーストシステムが与えられ、オプションで標準装備のエキゾーストシステムから7kg軽量のアクラポビッチ製チタンエキゾーストシステムも用意される。

 ボディカラーはラピスブルーメタリック、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクトの3色をラインアップする。

新型ゴルフ Rのエクステリアデザイン

 インテリアでは新たに「デジタルコックピットプロ」と呼ばれる液晶メーターが採用され、パワー、トルク、4WDのトルク配分、Gフォースといった情報表示が可能で、レーストラック用のラップタイマーも装備するという。

新型ゴルフ Rのインテリア
インテリアではスポーツシートが備わるほか、新たに「デジタルコックピットプロ」と呼ばれる液晶メーターを採用