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スズキ、Moove、三菱UFJ銀行が覚書締結 アフリカ発スタートアップのグローバル展開を支援

2022年8月29日 発表

 スズキは8月29日、Moove(Moove Africa B.V.)、三菱UFJ銀行の3社で、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において覚書を締結したと発表した。

 Mooveはアフリカ発のスタートアップ企業で、今回の覚書締結により3社は、アフリカ域内での協力関係強化に加え、スズキと三菱UFJ銀行のそれぞれのグロ-バルネットワークを活用して、Mooveのアフリカ以外の海外地域進出を支援していくとしている。

 Mooveは、ナイジェリアで設立されたモビリティ・フィンテック企業で、アフリカにおいて、個人事業主向けに独自のビジネススキームで自動車ファイナンスを提供し、配車サービスやフードデリバリーなどのMaaS関連ビジネスを支援。また、将来的に融資するクルマの60%以上をEV(電気自動車)やハイブリッド車にすることを目標に掲げている。

 スズキは2022年から、アフリカの四輪代理店を通じて、Mooveに車両を供給。これまでに南アフリカ、ナイジェリア、ガーナにおいて、「エスプレッソ」などのインド製小型車を約4000台供給しており、今回の覚書締結に対して、スズキの海外営業本部長 齊藤専務は「Mooveが提供する自動車ファイナンスの浸透を通じて、進出国での新規雇用の創出、モビリティやドライバー不足などの社会課題への対応、MaaSエコシステム形成促進に貢献してまいります」とコメントしている。

Moove概要

会社名:Moove Africa B.V.
本社:オランダ
設立:2019年
最高経営責任者(CEO):Ladi Delano, Jide Odunsi