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トヨタとスズキ、新たな共同プロジェクトの協議開始。スズキのパワートレーンにデンソーとトヨタが技術支援など

開発・生産・市場開拓の分野で共同プロジェクトを協議

2018年5月25日 発表

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男氏(左)と株式会社スズキ 代表取締役会長 鈴木修氏(右)。写真は2016年10月12日に開催された共同記者会見

 トヨタ自動車とスズキは5月25日、スズキが開発する小型超高効率パワートレーンに対してデンソーとトヨタが技術支援を行なうなど、開発・生産・市場開拓の分野で、新たな共同プロジェクトの協議を開始することで合意した。

具体的な協議内容は以下の通り。

協議内容

・スズキが主体となって開発する小型超高効率パワートレーンに対し、デンソーとトヨタが技術支援を行なう。

・スズキが開発した車両をTKM(トヨタキルロスカ自動車)で生産し、トヨタ・スズキの両ブランドでインド国内において販売する。

・上記TKM生産モデルを含むスズキの開発車両を、トヨタ・スズキ両社がインドからアフリカ市場向け等に供給し、それぞれの販売網を活用して販売するとともに物流・サービス領域の協業を進める。

 両社は2017年2月6日の業務提携に向けた覚書締結以降、すでにさまざまな具体的協力を進めてきた。これまでインドにおける車両の相互供給等について公表してきたが、それ以外にも生産関連、市場開拓関連など検討の幅を拡げた。これらの詳細については今後協議していくとしている。

 トヨタ自動車の豊田章男社長は「スズキさんは、誰よりも早くインドに出て、インドの皆様と一緒に、クルマ社会の発展を牽引してこられた存在です。これこそが私がスズキさんとの提携時に申し上げた『やらまいか』(やりましょうよ)の精神であり、私流に申し上げると、『この町いちばん』を実践してこられた会社ということです。私たちも、スズキさんとともに、インドの一員として、未来のモビリティ社会を、もっと自由で、楽しいものにするために、そして、『Make In India』のクルマが、アフリカをはじめとする世界の多くの国で愛されるために、精一杯、努力してまいります。私たちトヨタは、『これまでの延長線上にある成り行きの未来』と決別し、『自ら創造する未来』を選択いたしました。そのためには、『やらまいか』の精神こそが必要です。スズキさんとの提携で、この精神を学ばせていただきたいと思っております」とコメント。

 スズキの鈴木修会長は「トヨタさんとの提携を発表したときに、『将来技術の開発に懸念を抱えるスズキから求めた提携関係について、豊田章男社長の指導の下、トヨタは熱意をもって協議に応じてくれた。心から感謝したい』と申し上げました。提携直後より、トヨタさんには密接で親身な協議に応じて頂いています。この度、スズキにとって死活的に重要な『小型超高効率パワートレイン』の開発について、ご支援頂けることになりました。緊張感を持って全力で取り組んでまいります。これから、インドのみならずグローバルな市場で両社の更なる成功を目指してまいります」とコメントしている。