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トヨタとスズキ、ハイブリッドシステムの供給や小型車共同開発など協業の具体的な検討に着手
「お互いの競争力を強化していけるよう取り組んでいきたい」と豊田章男社長
2019年3月20日 17:42
- 2019年3月20日 発表
トヨタ自動車とスズキは3月20日、2017年2月にスタートさせた業務提携に基づく協業について、具体的な検討に着手することで合意したと発表した。
両社は業務提携に向けた覚書の締結以降、具体的内容の検討を続けてきた。今回の合意により、両社はトヨタが持つ強みである電動化技術、スズキが持つ強みである小型車技術をそれぞれ持ち寄り、生産領域での協業や電動車の普及といった新たなフィールドで共にチャレンジしていくため、具体的な検討に着手する。
具体的項目としては、トヨタのハイブリッドシステム「THS」をスズキに供給。スズキがインドで生産している小型モデルの「シアズ」「エルティガ」をトヨタにOEM供給。また、インドにおけるスズキの車両開発の知見を活用して、トヨタの「CセグメントMPV」を共同開発し、スズキにOEM供給するほか、2022年からトヨタキルロスカ自動車でスズキの小型SUV「ビターラ ブレッツァ」を生産することなどが挙げられている。
今後も両社は、公正かつ自由な競争が行なわれることを前提にしつつ、「持続可能なモビリティ社会」の実現に向けて、関係法令を遵守し、さらなる協業の検討を継続していくとしている。
トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏のコメント
「今後進展することが見込まれている車両の電動化において、依然多くの市場では、ハイブリッド技術の果たす役割は大きいと考えている。電動車両は普及しないと地球環境への貢献にはならない。今回の合意により、インドや欧州をはじめ、グローバルにおいてさらにハイブリッド技術が普及することを期待している。同時に、スズキさんとの協業が、車両やパワートレーンの相互補完から開発や生産の領域まで広がることにより、100年に1度の大変革の時代を生き抜くために必要な競争力の強化につながると考えている。今後も両社の強みを活かし、学びあうことによって、お互いの競争力を強化していけるよう取り組んでいきたい」。