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トヨタとスズキ、インドでハイブリッド車などの相互供給に向けて基本合意

スズキからトヨタへ「バレーノ」「ビターラ・ブレッツァ」を、トヨタからスズキへ「カローラ」を供給予定

2018年3月29日 発表

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男氏(左)と株式会社スズキ 代表取締役会長 鈴木修氏(右)

 トヨタ自動車とスズキは3月29日、商品ラインアップを強化するとともにインド市場における販売競争の活性化に向けて、ハイブリッド車などの相互供給を行なうことに基本合意したと発表した。

 今回基本合意した商品は、両社ともできる限り部品の現地調達を進め、インド政府の推進する「Make in India」を実現していくとともに、燃費の優れた商品の普及により、インドにおける環境負荷低減やエネルギーセキュリティにも貢献していく。

 具体的な車種として、スズキからトヨタへ「バレーノ」「ビターラ ブレッツァ」を供給し、トヨタからスズキへ「カローラ」を供給することを予定。具体的な供給開始時期や台数規模、車両スペック、供給価格といった詳細については、今後両社で検討を進めていくとしている。

 供給を受ける車種は、両社の現地子会社がそれぞれの販売網を通じて販売する予定。両社がそれぞれ切磋琢磨して市場を活性化することにより、インドのユーザーに届ける商品・サービスをより一層向上させていく。

スズキ「バレーノ」(参考画像)
スズキ「ビターラ ブレッツァ」(参考画像)
トヨタ「カローラ フィールダー」(参考画像)

 両社は2017年2月6日の業務提携に向けた覚書締結以降、「環境技術」「安全技術」「情報技術」「商品・ユニット補完」等に関して、具体的な協業の実現に向けた検討を進めてきた。

 その一環として2017年11月に、インド市場に2020年ごろにEV(電気自動車)を投入するための協力関係構築に向けて検討を進めることで合意。さらに今回は、両社の商品ラインアップを強化しつつ、インド市場における販売競争の活性化に向けて、ハイブリッド車などの相互供給を行なうことに基本合意した。

 今後も両社は、両社間で公正かつ自由な競争が行なわれることを前提とし、「持続可能なモビリティ社会」の実現に向けて、さらなる協業の検討を継続していくとした。