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トヨタとスズキ、インド市場向けEV投入に関する協力関係構築で検討開始

2020年ごろの投入を予定

2017年11月17日 発表

2016年10月12日に実施された共同会見で握手するトヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏(左)とスズキ 代表取締役会長 鈴木修氏(右)

 トヨタ自動車とスズキは11月17日、2020年ごろにインド市場向けにEV(電気自動車)を投入するための協力関係構築に向け検討を進めることで合意したと発表した。

 両社は2月6日に業務提携に向けた検討を開始する覚書を締結して以来、さまざまな協業の検討を行なってきたが、その中の項目の1つとしてインド市場における電動化技術の普及についても協議を行なってきた。

 今回の合意では、具体的にはインド市場向けにスズキが生産するEVに、トヨタが技術的支援を行ない、その車両をトヨタへ供給することに加えて、充電ステーションの整備や販売網におけるサービス技術者の教育を含めた人材育成、使用済み電池の適切な処理体制の整備、インドにおけるEVの普及・定着に資するための活動について、総合的に検討を進めていくとしている。

 同発表によると、インドではモディ首相の指導力のもと自動車のEV化を急速に推し進めようとしているといい、スズキではすでにグジャラートの工場敷地内にリチウムイオン電池工場を建設することを決定。リチウムイオン電池をはじめとして、モーターそのほか主要部品をインドにおいて調達して、インドでEVを生産するという。

スズキ・モーター・グジャラート(SMG) グジャラート工場