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トヨタとスズキ、インドでスズキ開発の新型SUVを「トヨタ・キルロスカ・モーター」で生産開始

2022年6月24日 発表

トヨタとスズキ協業による新型SUVティザー写真

 トヨタ自動車とスズキは6月24日、スズキが開発した新型SUVモデルをインドにあるトヨタ・キルロスカ・モーター(以下、TKM)で8月より生産開始すると発表した。今後、販売面ではインド国内のマルチ・スズキ・インディア、TKMでそれぞれスズキ、トヨタのモデルを投入。さらに、両社ともにアフリカを含めたインド国外への輸出も計画している。

 両社は2017年に業務提携に向けた覚書を締結し、以来、トヨタの電動化技術と、スズキの小型車技術を持ち寄り、生産領域や電動車の普及などでの協業に取り組んできた。今回、業務提携に基づく協業の1つとしてグローバルでの車両のOEM相互供給を進める中、スズキが開発した新型SUVを初めてトヨタ・キルロスカ・モーターにて8月より生産を開始する運びとなった。

 インドで発売される両ブランドのモデルには、スズキ・トヨタそれぞれの開発した技術として「マイルドハイブリッド」「ストロングハイブリッド」がパワートレーンとして搭載される。

 今後、トヨタとスズキはインドにおける協業拡大への投資も含め、インド政府が掲げる製造業振興策である“Make in India”を継続的に支援することにより持続的な経済成長に寄与するとともに、2070年までに温室効果ガス(GHG)排出ネットゼロ達成ビジョンに貢献していくとしている。

 トヨタの豊田章男社長は「インド事業を地元密着で長く取り組んでいるスズキさんと新型SUVを発表できることを嬉しく思います。現在、自動車産業は、電動化やカーボンニュートラルなど、さまざまなチャレンジに直面しています。トヨタ、スズキそれぞれの強みを生かして、インドのお客さまにさまざまな選択肢をご提供することで、CO2削減に貢献し、“誰も取り残さず”、“みんなが自由に移動できる社会”の実現を目指していきたいと思います」とコメント。

 スズキの鈴木俊宏社長は「今回の新型SUVのTKMでの生産は、環境にやさしくお客さまに必要とされるモビリティの提供を通じて、インドの成長に貢献することができるプロジェクトです。将来の協業のさらなる深化に向けた大きなマイルストーンであると認識しております。トヨタさんからの支援に感謝申し上げると同時に、引き続き協業による新たなシナジーやビジネスチャンスを模索してまいります」とコメントしている。